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松本圭以子さんの装画

じつは、青柳氏のエッセイを読んだ後ずいぶん経ってから、今度は角川書店のPR誌『本の旅人』を読んでいて、恩田陸さんが『悪魔に食われろ青尾蠅』の解説を書いていることを知った。 『本の旅人』には、毎月ひとりの作家が角川文庫の既刊書目から好きな本や薦…

広幅サイズ(グロ御容赦)

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竹下節子さんのブログ記事で知った、Wim Delvoyeというアーティストの、かなりおぞましいアート作品?の話。 デルヴォワに豚とおそろいの刺青を入れてもらったスイス人の背中の皮を「終身年金」払いで「購入」した若いドイツ人のコレクターがいるらしい。金…

夢の図書室の眺め

海外のステッチショップから届いた宣伝メールに、この図案が掲載されていたので初めて知りました。Randal Spanglerという絵描きさんの原画によるものらしいです。 Randal Spangler - Google 検索 Randal Spanglerのたぶん公式サイトは→こちら ファンタジー・…

氷雨に濡れつつ幻想を呼吸してきた(3/10(水))

(ちなみにこの日の神戸の空模様/山模様はusokiさんのこの日記のとおりでした) 小企画:山本六三(やまもとむつみ)展−幻想とエロス 於 兵庫県立美術館 地元出身の画家ということで、常設展というか収蔵品(コレクション)展のそのまた一部という規模で展示…

『銀花』終刊号に満足

文化出版局の季刊誌『銀花』が2月で終刊というニュースを聞いた時には、ほんとうに世の中の景色が決定的に変わっていくなぁ…という感慨にうたれました。『銀花』のティストがまるごと好きだったかというとむしろそうではなかったのですが、あの雑誌が無くな…

おもむきある皺

また、本からの引用小ネタですみません。中世の秋の画家たち (講談社学術文庫)作者: 堀越孝一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/12/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る 半分以上読んだところで長らく放置してあっ…

観たり聴いたり

http://www.kamigata-ginka.jp/backnum/exp_bn/10_02a/10_02a.html 潔癖で、ちょっと頑固そうな女の子を作り続けている人形作家の中田久美さん。画像のとおり、ぱっと見には無地を重ね合わせた抑えめの装い…ですが、長襦袢のそれも振りからは見えない部分に…

自由の輝き

『高橋真琴の夢とロマン展 - 少女達の瞳が輝く時』美術館「えき」KYOTO 〜2月21日(日) ここ数年は、秋に西宮市夙川のギャラリーで開かれる個展*1を楽しみにしています(私よりも母が)。今回の展覧会は、デビュー直後の貴重なマンガ原画から、過去に発売され…

絢爛力。

http://www.yasujiro.jp/ (相国寺承天閣美術館)

お堂で阿修羅をみてきた

| イベント案内 | 年中行事とイベント案内 | 法相宗大本山 興福寺 これ書いているのは11/20ですが、昨日11/19行ってきました。この3連休で展示終了なので、せめて混雑のマシな平日のうちに…と考えたのですが、午前10時30分ごろ興福寺に到着、拝観券を販売す…

きらきらの一日

高橋真琴個展「ジュエリー・ボックス」〜夢の宝箱〜 2009年11月6日(金)〜11月23日(月/祝) ギャラリー小さい芽 週間予報では雨降りで心配していたのですが、当日が近づくにつれ良い予報に変わっていき、けっきょく思いがけない晴天に。 毎年秋の楽しみ、…

女を経ずして婆になる道を求め

国立国際美術館『やなぎみわ 婆々娘々(ボーボーニャンニャン)!』 きのうはおじいさんのことを書きましたが、きょうはおばあさんでいっぱいの展覧会でした。少女と老婆の直結。すなわち現役女がバイパスされた不思議な世界。 多くの場合、おばあさんという…

パリ・オペラ座バレエ「ドン・キホーテ」

ハイビジョン特集 エトワール 最後の60日 密着マニュエル・ルグリのバレエ人生(BShi 8月21日(金) 午後8:00〜11:00) 「エトワール 最後の60日 密着マニュエル・ルグリのバレエ人生」 (60分) パリ・オペラ座バレエ「ドン・キホーテ」(全幕) (120…

死角に入っていた資格!

新刊書一覧を見ていて、「美術検定」なるものの存在を初めて知る。美術検定 2級 過去問題集 2009 マークシート問題作者: 「美術検定」実行委員会出版社/メーカー: 美術出版社発売日: 2009/07/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 2回この…

蓮にちなむ展覧会

これはid:rucciさんなら、もうご存じかな!?高麗美術館: 2009年度夏季コレクション名品展「蓮の清香−君子の花 浄土の花」2009年7月3日(金)〜9月27日(日) 前期:7/3(金)〜8/16(日) 後期:8/18(火)〜9/27(日) サイトの画像はいまひとつジミなんですが、き…

リハビリ名目で外出

『手描きジャワ更紗展 南洋のろうけつ染め』ギャラリーテラ(〜6/28) ご夫妻で現地の職人さんを使ってプロデュースされているらしい→gallery studioくらくら。とにかく点数豊富に展示されていたので、「○○な感じの色柄でワンピースが仕立てたいから、いいの…

つかの間のそっくりさん

少しずつ読んでいる『中世の秋の画家たち』に、ペトルス・クリストゥスという画家が描いた「エドワード・グリムストンの肖像」が出てくる。文庫版で、しかも載っているのはモノクロの小さい図版だから細部はよく見えないのだが、ありがたいことに今はネット…

“収集曼荼羅”=杉本博司『歴史の歴史』展

NMAO:国立国際美術館 杉本博司『歴史の歴史』展 (5/19鑑賞) まっさきに私の頭に浮かんだ下世話な疑問:アーティストって言ったらまさかお金持ちではあるまいに、これだけのコレクションを購入するお金はどこから?……だったのだが、杉本氏は写真で超有名に…

『小袖 江戸のオートクチュール』展

大阪市立美術館 『小袖 江戸のオートクチュール』展 (5/19鑑賞) 出かける前の気持ちは杉本博司展のほうがメインで、正直こちらはついでにサッと観とくか…というつもりだった。「ちょっと昔」の着物をみるのは大好きだが、「すごく昔」となるとどうかなぁ……

おそるおそる出かけて美術鑑賞

大阪市立美術館 『小袖 江戸のオートクチュール』展 ↑5/22の日記に感想を書きました。 NMAO:国立国際美術館 杉本博司『歴史の歴史』展 ↑5/26の日記に感想を書きました。

屈曲する平面森

2008年6月に開かれた「森を遊ぶ――木村崇人展」のA4判チラシで、岩波少年文庫を包んでみた。 本の背の部分で、倒れた巨木が折れ曲がったように立体的に見えるのが気に入った。 このアーティストのサイト:木村 崇人 Official Website<地球と遊ぶプロジェクト…

晴ればれ美術鑑賞(絵は暗め)

前日までの天気予報から、ほぼ曇天の一日を覚悟していたのに、予想をうらぎる穏やかな陽射しに恵まれた。後で聞けば今日は〈啓蟄〉だったそうな。いかにもそんなお天気だった。 兵庫県立美術館-「芸術の館」-【ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展】

痛々しくないサービス精神

『さて、大山崎 〜山口晃展〜』2008年12月11日(木)〜2009年3月8日(日) アサヒビール大山崎山荘美術館 精細なのにしつこくない筆致で描かれた可笑しくも静かな世界。もちろん実物をみるのは初めてで、その美しさにびっくり&うっとり。とても欲しくなって…

展覧会、買い物その他

川村悦子 個展 自然のかたちを求めて(11/15〜12/6) イムラアートギャラリー 伊庭靖子展(11/1〜11/30) eNarts ここに書いたとおり、ハシゴできる日が他にはもう無い、という土曜日に、いかにも混雑してそうな京都へしぶしぶ出撃。 画廊から画廊へ、桜馬場…

アール・ブリュット展

http://www.shiga-kinbi.jp/art_brut/index.html こちらの好みにかなりピタっと来るもの、どうしようもないもの、(当然)いろいろな作品がありました。『西瓜糖の日々』の挿絵があるとすればこんな感じ。また、『隠し部屋を査察して』の登場人物が作った作…

ことしも高橋真琴展

秋の恒例行事、「高橋真琴個展」を観に行きました。→会場:ギャラリー小さい芽 ギャラリーのブログでも紹介されているとおり、本年の目玉(?)は、貴女もおひめさまになれる!顔出し写真パネルが設置されていることです。母と私の中高年コンビも撮り合いました…

川村悦子・伊庭靖子の展覧会を観に行きたければ(自分用にメモ)

川村悦子 個展 自然のかたちを求めて(11/15〜12/6) イムラアートギャラリー 伊庭靖子展(11/1〜11/30) eNarts いっけん日程に余裕がありそうなんだが、前者が「日祝休廊」、後者は「金・土・日のみ開廊」(!)というスケジュールのため、この2カ所を同…

丸まる猫さんTシャツ

ときどきお腹がよじれるほど可笑しい「のせかぶ」*1でも楽しませて下さっている、イラストレーターかわかみ味智子さん(michimichiさん)のTシャツ。カラフルな和柄と猫さんの組合せが可愛くてお得感アリ、しあわせ〜。 **オンラインTシャツ屋さんVitamin Te…

中身の書籍とは関係なく和風

左が「堂本印象美術館」でやっている展覧会のチラシ利用。右が京都の扇子屋さん「宮脇売扇庵」の包装紙です。チラシは2枚getして絵柄の良いところを貼り合わせたという苦心の作なのじゃ。本のサイズはそれぞれ、岩波少年文庫版と新書版。 (bookcoverカテゴ…

いぎゃう!

昨日の新聞に、開催中の『KAZARI 日本美の情熱』展が紹介されていたのだけど、そこに載ってる「黒漆塗執金剛杵形兜」(江戸時代(17世紀)、靖国神社遊就館蔵)の意匠にビックリ。 即座に、『黎明に叛くもの』に出てくる「金の独鈷・銀の独鈷」*1を連想して…