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人非人、神によらざる猿

金森修『ゴーレムの生命論』読了。ゴーレムの生命論 (平凡社新書)作者: 金森修出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/10/16メディア: 新書購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (24件) を見る前から気になっていた本ですが、なぜ今読もうと思ったか…

このところ読み終えた本

例によって、とりあえず記録のみ〜〜(何か感想ひとこと書くようにしないとほんとに頭がボケてしまいそう)ディファレンス・エンジン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)作者: ウィリアムギブスン,ブルーススターリング,William Gibson,Bruce Sterling,黒丸尚出版社/メ…

顔のない男

昨日の日曜日の昼間、録画したままで長いこと放ってあった“SHERLOCK”の第2シーズン最終話『ライヘンバッハ・ヒーロー』を観た。SHERLOCK/シャーロック シーズン2 [Blu-ray]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2012/10/05メディア: Blu-ray クリック: 18回この…

杉浦康平の大きさを知る

臼田捷治『杉浦康平のデザイン』 (平凡社新書)読了。杉浦康平のデザイン (平凡社新書)作者: 臼田捷治出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2010/02/16メディア: 新書購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブログ (15件) を見る 中学生の頃、最寄りの私鉄駅前に…

ここはどちら側なのか?

松原隆彦『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)読了。 宇宙に外側はあるか (光文社新書)作者: 松原 隆彦出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/02/17メディア: 新書購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (14件) を見る 十数年前だと思うけれど、ひど…

遠くと近く

昨日今日と読了した本。 長谷川亮一『地図から消えた島々』(吉川弘文館) 地図から消えた島々: 幻の日本領と南洋探検家たち (歴史文化ライブラリー)作者: 長谷川亮一出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2011/05/20メディア: 単行本 クリック: 332回この商…

身の丈に合わない本からそれなりに収穫

高橋博訳『ベーダ英国民教会史』(講談社学術文庫)読了。ベーダ英国民教会史 (講談社学術文庫)作者: ベーダ,高橋博出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/02/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (10件) を見る 日ごろの読書の進み…

最近読了した本(〜おもに幻想方面〜)

特に長い休みはなくても、なんとなく夏休み気分で。 下楠昌哉『妖精のアイルランド―「取り替え子」(チェンジリング)の文学史』(平凡社新書) 妖精のアイルランド―「取り替え子」(チェンジリング)の文学史 (平凡社新書)作者: 下楠昌哉出版社/メーカー: 平凡社…

ペンドラム老嬢はマギー・スミスで(他にいないのか)

H.R.ウェイクフィールド『ゴースト・ハント』(創元推理文庫)読了。ゴースト・ハント (創元推理文庫)作者: H・R・ウェイクフィールド,鈴木克昌ほか出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/06/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブロ…

最近読了した本

桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(角川文庫) 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング発売日: 2009/02/25メディア: 文庫購入: 31人 クリック: 158回この商品を…

とりいそぎ、読んだ本記録

池上俊一(訳・解説)『西洋中世奇譚集成 東方の驚異』 (講談社学術文庫) 西洋中世奇譚集成 東方の驚異 (講談社学術文庫)作者: 逸名作家,池上俊一(訳・解説)出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/05/11メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件)…

ゆきて帰りし者はかつてのその者ならず

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)作者: J.R.R.トールキン,J.R.R. Tolkien,瀬田貞二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/08/18メディア: ペーパーバック購入: 8人 クリック: 158回この商品を含むブログ (80件) を見るホビットの冒険〈下〉 (岩波少年文…

私を手放さないためには…

粥川準二『バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体』 バイオ化する社会 「核時代」の生命と身体作者: 粥川準二出版社/メーカー: 青土社発売日: 2012/04/10メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 85回この商品を含むブログ (15件) を見る 本書では、バイオ医…

呼応する眩暈(ほら話を吹きこまれて…)

ラテンアメリカ十大小説 (岩波新書)作者: 木村榮一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/02/19メディア: 新書購入: 5人 クリック: 118回この商品を含むブログ (32件) を見る 昨日の昼、手に取ったばかりの木村榮一『ラテンアメリカ十大小説』に、ホルヘ・…

つねに隠されているなにか

アーサー・マッケン/南條竹則『白魔』(光文社古典新訳文庫)読了。白魔 (光文社古典新訳文庫)作者: アーサーマッケン,Arthur Machen,南條竹則出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/02/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (21件) …

終末的既視的超常世界内陶酔

みるなの木 (ハヤカワ文庫JA)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2000/04/01メディア: 文庫 クリック: 30回この商品を含むブログ (7件) を見る 灰汁や百舌といった馴染みの名前(ただし同名でもそれが全て一貫したキャラクターなのかは不明)が出…

なにもかもが、当たり前でない

森岡正博『生者と死者をつなぐ』(春秋社)読了。生者と死者をつなぐ: 鎮魂と再生のための哲学作者: 森岡正博出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2012/02/17メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 363回この商品を含むブログ (12件) を見る 自分で読んだのに、なぜ…

端正な奇譚集

勝山海百合『十七歳の湯夫人』 十七歳の湯夫人【マダム・タン】 (MF文庫 ダ・ヴィンチ か 1-2)作者: 勝山海百合出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2009/06/23メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 55回この商品を含むブログ (18件) を見る もう六…

たぶん再々読『武装島田倉庫』

武装島田倉庫 (新潮文庫)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/11/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 27回この商品を含むブログ (29件) を見る ひさしぶりにシーナSF(?)を2冊読んだことから、原点にさかのぼってもう一度『武装島田倉庫』…

読んだ本を記録(記憶はおぼろ)

瀬名秀明『インフルエンザ21世紀』(文春新書) インフルエンザ21世紀 (文春新書)作者: 瀬名秀明,鈴木康夫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/12メディア: 新書購入: 11人 クリック: 107回この商品を含むブログ (14件) を見る いまはみんなまだ震災と…

このところ読んだ本・泉鏡花の戯曲いくつか

『夜叉ヶ池・天守物語』 (岩波文庫) 『海神別荘・山吹・多神教』 (岩波文庫) 夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)作者: 泉鏡花出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/04/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (55件) を見る海神別荘・…

このところ読んだ本・シーナワールドひさしぶり

『砲艦銀鼠号』 (集英社文庫) 『銀天公社の偽月』 (新潮文庫) 砲艦銀鼠号 (集英社文庫)作者: 椎名誠出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/05/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見る銀天公社の偽月 (新潮文庫)作者: 椎名…

このところ読んだ本・にほんじんの魂

感想を書く(というかそもそもまとまった感想というものを抱くだけの)気力が、ひき続きすっかり失せてしまっていますが、読んだことすら忘れてしまわないうちに記録のみ。 『柳田國男集 幽冥談―文豪怪談傑作選』 (ちくま文庫) 柳田國男集 幽冥談―文豪怪談傑作…

たまに「日本人だった」と思い出す

あっというまに新しい年が始まってしまいました。昨年ここをお訪ねくださった方々、ありがとうございました。 このところTwitterでブツブツ言ってる頻度が増し、そのぶんこちらのダイアリーに何か書くということが少なくなってしまっていますが、今年はでき…

最近ずっと読んでいた伊藤計劃

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (516件) を見るハーモニー (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/12/…

毎日が魔法使い

先日読んだクリストファー・プリースト『魔法』ハヤカワ文庫版の解説で、法月綸太郎が原題"The glamour"についてこのように書いている。 glamourという言葉は現代英語では「〈妖しい〉魅力」や「華やかさ」という意味で使われているが、もともとの語義は「魔…

まだいまから読もうとしてる本

複合戦争と総力戦の断層―日本にとっての第一次世界大戦 (レクチャー第一次世界大戦を考える)作者: 山室信一出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2011/01/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (17件) を見る この本、じつは6月に…

最近読んだ本

ここのダイアリーにはすっかりごぶさたしてしまっているので、(どーでもいいような内容しか書けないけれど)忘れてしまわないうちにメモ。 奥泉光『地の鳥 天の魚群』 地の鳥 天の魚群作者: 奥泉光出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2011/09メディア: 単行…

9/25朝日新聞書評欄より

「戦争」つながりということで、コピペ保存: ■『ツナミの小形而上学』(岩波書店)ジャン・ピエール・デュピュイ著/嶋崎正樹訳 (…)人間の制御と想像の範囲を超えた技術とシステムがもたらす災禍は、(…)かつてない「最も憎しみを伴わない戦争」に至る。そう…

のっぺり続く例外状態

『戦争×文学 次世代フォーラム』奥泉光×華恵×高橋敏夫トークライブ(9/25 ハービスHALL) 行ってきました。《集英社創業85周年企画》として発刊中の全集『戦争×文学』について語るという催し。もちろん奥泉さん目当てだったのだけど、華恵さんのきびきびと的確…