上方のモンですよってに・・

原武史皇居前広場』(光文社新書) 読了。

  • 関連して参照すべきもの


 戦後占領期に、皇居前広場がけっこうアナーキー?に一般利用もされていた事実に驚き。TVの皇室特番なんかで、現在の天皇・皇后の婚約会見のVTRなどが流れると、ナレーションが「明仁さん、美智子さん」と昨今よりも馴れ馴れしく呼んでいてギョッとすることがあるが、あのちょっと極端にフランクだった一時代の雰囲気を実際に経験した人はちょっと羨ましい。



 それと、「二重橋」の話題が何回も出てくるのだが、そもそも二重橋というものを見たことももちろん無いし、いったいどこが「二重」なのかも知らない。
 写真も図版も載っているので一生懸命見たけれど、2つあるという橋の位置関係などがイマイチ解りにくくて、結局ネットで画像や説明を探す。現在橋が2つ掛かっていることやメガネ橋形状であることは、「二重」という呼称とは直接関係が無いことがわかった。なんだか紛らわしいですね。
 
 「そんなこと当たり前だろ」「二重橋も見たこと無いのか」と、東京者は思うのかもしれないが、大阪生まれの京都育ちな私にとっては、京都御苑および御所は馴染みのある場所でも、お江戸の皇居はたぶん一生近寄りもしないであろう場所なのだ。