おぉ寒ぅ〜

 前回の衣更えがそもそも遅れぎみだったので、あっという間に移り変わった季節についていけてません。自分の衣服の入れ替えは後回しで、何はともあれお人形の着替え。
 お人形を入手してから初めて自分で作ったキモノです。古着屋さんで購入した子供の羽織をほどいて洗い張りに出し、表地(錦紗)で長着・裏地で長襦袢を縫いました。菊・牡丹・桜・梅に宝尽くしまで入ったテンコ盛りの柄が、いかにも子供の着物らしくて気に入りました。

  
 初めて買ったこの古着の羽織は、ほどいてみると、襠(まち)のところは色柄のよく似た別の布で間に合わせてあったり、裏地も適当な布でつぎはぎしてあって、「あぁ昔の人は、普段着はこうやっていろんな布を繰り回して工夫してたんだなー」と実感しました。つぎの当て方もざくざくした不器用な針目で、プロの仕立屋さんの作った着物しか見る機会のなかった者にとってはビックリ。と同時に、お針の得意じゃない女性も、主婦の当然の仕事として一生懸命家族の衣服を手入れしていたことが想像できて、なんともいじらしい感じがしました。


 帯はお人形が最初から着ていたもので、夏と同じです。着物にあまり合っていないので、ほんとはこの着物用の帯も考えると良いのですが、知恵も費用も足りません・・・