うどんを打ってみた

 生協で購入した、日穀製粉「おいしいすいとんという製品です。400g袋。
 戦中派ど真ん中の母なんかはすいとんと聞いただけでイヤーな顔をするので、私も「すいとん食べたい!」とはあまり思わないのですが、説明に「うどんにも最適」とあったので、試してみることにしました。


 うどんは十数年も前に一度だけつくってみたことがあり、その時は自分としてはけっこうイケる!・・・と思った*1のですが、家族には「堅すぎ」「ダンゴみたい」と不評ぎみで、それ以来作ったことがありませんでした。
 今回たまたま手元にある「手打ちうどん」レシピ2種が、いずれもちょうど粉400gで作るものだったので、それに従って作りました。といっても、混ぜる水の量が180ccと200cc、やや違います。パン作りの時の癖で、生地がベタベタになるのを恐れる気持ちが先に立ち、少ないほうの水分量で混ぜ始めました。が、ぼろぼろして全然まとまりません。水を追加して追加して・・・結局200cc以上入れたっぽい。なんとかひとまとめにしました。
 丸めた生地をいったん休めたのち、ポリ袋に入れた状態で足でフミフミ。ある程度薄くなったところで、麺棒でのばすのですが、これがまたなかなか伸びない!いくら伸ばしてもまたキューっと縮んでくる感じ(前回作った時もそうだったなー、どうしても思うような薄い生地にならなくて)。しかたなく、まだ厚み1cmぐらいありそうな生地を切っていきました。伸ばした生地を3つ折りにたたんで切るのですが、この時にじゅうぶん打ち粉をまぶしておかないと、たたんだところがくっついてあとで困ります。切ったら切り口にも打ち粉がまぶさるように。これが足りなくて麺どうしがくっつきあい、茹でた時に固まってしまいました。
   

 なにせ太い(厚い?)麺なので、ゆで16分+煮込み3分ぐらいかけて、ようやく食べ頃な柔らかさに・・・しかしできあがった姿は超ごんぶと状態。これでは「ダンゴ」と言われても仕方ない。しかも太さもバラバラの、ねじれ麺になってます。されどツルンとした舌触り、味はなかなか美味しかったので、次こそ姿の美しい麺をめざそうと決意しました。けっきょく私の場合、生地に混ぜる水分量は多めに・そのかわり打ち粉を充分たっぷりとを心がければもっと上手く行ったような気がします。


 ところで、この「すいとん粉」の袋に印刷されていた「すいとん」のレシピでは、粉400gに水270ccを加えるようになっていました。上記のうどんレシピに比べるとかなり水分多め(ただし塩を加えない)。これは「すいとん」だからで、うどんとは違うのかもしれませんが・・。ちなみに、うどんには中力粉を用いるのが普通ですが、この「すいとん粉」の成分表示をみてみると、小麦粉のほかにでんぷんやグルテンが加えられているようです。他メーカーのすいとん用粉も検索してみたところ、やはり舌触りを良くするためかコーンスターチなどを加えているものもありました*2。たくさん水分を必要としたのはもしかしたらそのせいかもしれません。次は小麦粉(中力粉)だけで試してみようと思います。

*1:当時はまだ讃岐うどんブームでもなく、最近よく出回っている歯ごたえの良い優秀な冷凍うどんももちろん無かったので、コシのある太いうどんを自宅で食べるというのは私には珍しい経験だったせいもあった。家族はわりと関西風の柔らかうどんが好み。

*2:市販の冷凍うどんには、タピオカ澱粉がよく使われているそうです