仁義無き地域猫たち


 雨や雪がひどい日(こちらも出かけにくいし、猫も食べに来そうにない)を除いて、なるべく午前中に、決まった場所へカリカリと飲み水を置きに行きます。セッティングをしている間に、えびすめ(こちらとかこちら参照)がやってきて、待ちかねたように食べ始める日もあれば、私たちが立ち去るのをじっと待っている時もあります。もちろん、猫には会えずにそのまま置いて帰る日もあります。

 先週の後半は、午前中が雨降りで夕方にしかカリカリを置きに行けない日があったりして、えびすめの顔を見ない日が続きました。それでも翌日行くと、食器が空っぽになっているので、誰かが食べているのは確かです。といっても、ここで給食開始してから私がえびすめ以外の猫を見たのは、ずいぶん前に一度きり。三毛猫が飛び出してきたものの、私を見て驚いたのかアッという間に車道を突っ切って反対側へ走り去ってしまいました。その後、母が一人で行った時に、食べ始めたえびすめが振り返って威嚇するような格好をしたので、向こうを見てみると、やっぱり三毛猫が逃げていくのが見えたそうです。どうやらえびすめが縄張りを主張していて、他猫を追い払っているらしい。昨11月に我が家で預かっていた子猫によく似た三毛猫だったので、「あれは三毛ちゃんのお母さん猫では?」と気になっていました。


 ところが土曜日(2/4)のこと。カリカリを配膳してもえびすめが現れないので、少し離れたところからそっと見ていると、食器の置いてある辺りに向かって小走りに近づいてくる猫が、生け垣越しに見えました。それがどうやら三毛さんなのです。私たちが居るのを察知したのか、食器の所を素通りして行ってしまったので、邪魔しないようにそのまま帰りました。時間が少しずれると、三毛猫がえびすめに先んじてカリカリをゲットできる日もあるらしいことが分かりました。
 そして日曜日。今度は私たちが食器から少し離れた時点で、スルスルと猫が近づいて食べ始めました。これも生け垣越しなのではっきり見えづらいのですが、どうやら前日の三毛猫(こっちはよくある白地に黒&金茶の三毛)とは違う、白地にグレー&ベージュの薄い模様の三毛です。この毛色の猫は、昨秋の捕獲作戦の際に捕獲ケージに入ってしまったところをこの目で見たので、憶えがあります。土曜日の三毛よりは神経が図太いと見受けられます。

 こうなると今度は、えびすめが気がかりです。先週後半からは結局金曜日に一度顔を見たきりで、しかもその時は「お香箱」を作ってチンと座った格好が何だかいつもに比べてシュンとしたように見えて、「えびちゃん、元気?」と思わず声をかけたのでしたが、もしかして三毛軍団に駆逐されてしまったのでしょうか。一時はえびすめがカリカリを独り占めしているのでは・・と思っていたのですが、予断を許さない(笑)状況になってきました。
 

 というわけで、現在そこらをうろついているらしき猫さんは以下の3匹。

  • えびすめ(白地に霜降りグレーのブチ)
  • コミケ(白地に黒&金茶の模様、いわゆる普通の三毛猫。濃い三毛なので)
  • ウスミケ(白地にベージュ&グレーの模様、パステル調の薄い三毛なので)

 写真が撮れると良いんですが、あとの2匹はまだまだ時間が掛かりそう。捕獲作戦当時から、「成猫は3匹いるらしい」ということだったので、つじつまは合っています。それならそれで、3匹がうまく共存してくれるといいんだけど。「憎々しい」とか言いながらも、だんだんえびすめに情が移っていたところなので、ちょっと複雑な心境です。
 画像は、無心にカリカリを食らうえびすめ。