女優ゴーラウンド

 女優さんが華やかにいっぱい出てきて、しかもお屋敷で殺人が起きるミステリーらしいわ・・・と聞き及んで、はりきって観ていたアガサ・クリスティ愛読者の母は、やや呆然としておりましたとさ。
 私も、これまで観た同じ監督の作品とはずいぶん感じが違うのでビックリ。それぞれの女優が「いかにも」という感じの、典型的な女を歌い踊り演じるところを面白いと思うかどうかなのですが、残念ながらあまりよく知らない女優が半数以上だったので、ピンと来ないところもありました。その中でもファニー・アルダンは好き*1なので嬉しかった。ただ、彼女も「いかにも」お似合いすぎる役どころなので、たとえばメイド服姿のファニー・アルダンなぞ観てみたかったと想像するのは本作に関係なさ過ぎ?
 エマニュエル・ベアール演じるメイドさんが所持していた、「昔の女主人」の写真が某大女優だったというところは、見えてなかったので口惜しい*2。でもこれだけ揃えた女優陣を前にそんなことをする監督は勇気あるというか・・・女たちの物語なんだからレズビアンも当然あり、なのもこの監督らしさかもしれないし、好い感じ。

*1:『スワンの恋』でオデットを演じたのを観て、原作を読んで描いたオデットのイメージとは全然異なっていたにも関わらず、大いに気に入ってしまった

*2:さっきヴィデオを見返したけど、メイクのせいか目元がマーロン・ブランドみたいで(爆)、私の憶えているRSの顔とはちょっと違って見えた