本棚を整理すれば

 部屋の補修のため、めったに動かさない本棚の中身をいったん全部出さねばならないこととなり、酷暑のなか雑然たる書籍類をダンボール詰め作業。案の定、出版社の目録や全集の見本パンフレットや刊行案内ハガキ、わけのわからない切り抜きやら取りっぱなしで読みもしていないコピーやらが、ページの間や本と本の間から、出てくる出てくる。

 一番オッと思ったのが、山之口洋オルガニスト』(新潮文庫)に挟んであった雑誌の切り抜きを開いてみたところ、「片山杜秀のこの本を読め!」という書評ページだったこと。先日、とあるシンポジウムで片山氏のお話を初めて聞いて危うくファンになるところだった私は、「こんな面白そうな人、なんで今まで知らんかったんやろ?」と思ったのですが、じつはこのとき既に出会っていたのだ。「この本を読め!」て言ってるわりにはネタをばらしすぎのような気もしますが、愛があるから大丈夫なんでしょう。

 他にも、月刊ペン社から送られてきていた案内ハガキ「妖精文庫通信」の束とか、いちいち眺めていたらホントに進みません。で未だ作業続行中。まだ何か出るかも。