引き続き、本を燃やす

 「温暖化温暖化言うてるけど実は氷河期が始まってるのでは?」という話は、つい最近も新聞で読んだ気がするので、たぶんその点では現実的な映画なんでしょうなぁ。あんなに見るみるうちに端っこからピキピキと凍結していくとはとても信じられないが(「お食事中に凍ったマンモス」で一応は補強されていたものの)。

 絵柄として一番気に入ったのは、清掃員がドアを開けてみたら、高層ビルが半分もげていて断崖絶壁になっていた、細密ジャパニメーション廃墟を思わせるシーン。でも一番SFを感じたのは、凍結マンハッタンのど真ん中で"座礁"した船に駆け寄っていく狼たちの姿だった。

 堅牢な石造りで、暖炉があって、燃やせる本が山ほどあるというのはズルい。実際にはたいていの人は、換気の出来ない新建材の建物の中で、燃やせば猛毒ガスを発するモノに囲まれて凍え死ぬほかないだろう。それと着るものの余分があんなにどこにあったのかよく判らなかった。あの後、世界は『西瓜糖の日々』へとつながって行く・・のだろうか(^^;)?


 息子に会いたかったらデニス・クエイドあんた独りで行けと思った。ついて行ったおじさん、かわいそう。『華麗なるペテン師たち』"Hustle")のミッキーが、真面目な科学者役でちょちょいと出てました。