今年もほそぼそと読みます


大森 望 / 豊崎 由美『文学賞メッタ斬り!リターンズ』(パルコ) 読了。



 そうこうしているうちに年が改まりました。本年もよろしくお願いいたします。


 で、先に読んだ『特盛!SF翻訳講座』とは違って、これを読んだからといって「おっ、この作家/作品おもしろそう!」と誘われる感じはほとんど無く、かろうじて青木淳悟という人を知らなかったのでこれからちょっと気にしておこうと思った程度でした。文学賞を中心にして私が普段あまり見聞きすることの無い読書・出版界の動向を知るのには役立ちますが、まぁそれよりも純粋に大森&トヨザキの話芸を楽しむための本。


 とはいっても、文学賞の選考委員でありながら候補作を読まずに選考会に出席する人がいる(た)というのは本当なのでしょうか。それは社会人としてはもちろんのこと、文学者としても恥ずかしいことではないかと思うのですが、やはり○○賞とか△△賞とかは社会とも文学とも無カンケーなしろものなんですかね。