楽しく歌い踊る悪魔

 二度目。わりと無視されてる感じの本作ですが、私は好きなんです。確かシャーリズ・セロンを初めて観たのがこの映画で、当時強い印象を受けた。いま見てもやはり魅力的だし、彼女の演技がなかったら全体がもっとマンガだったように思う。それと、あの水を湛えた不思議な屋上というかテラスの場面が好き。最後のキアヌとパチーノ対決場面は少々長すぎて飽きる。
 キャスト一覧を見ていて気づいたけれど、事務所メンバーの多くがテレビシリーズ"Law&Order"にも出ているというのが気になる(どういう役かは知りませんが)。やっぱり"法曹顔"なのか(^^;)?ボスがほんまに悪魔やった!という点だけを除けば、弁護士事務所ってほんとにああいう世界かもと思わせるところが怖い。
 キアヌのお母さん(ミセス・ローマックス)とか秘書のパムなど、もちろんメイクの力もあるのだろうけれど、よくぞこれだけ不穏な顔の女優を揃えたなー。ここでちょっと話を飛躍させると、先日から『復活の儀式』というのを読み始めまして、そこにミセス・ポーロスという「ある能力」を備えたお母さんが出てくるのですが、ここはミセス・ローマックスの顔を思い浮かべながら読むことに。