雨の日はスニーカーで展覧会めぐり

 緊急おすすめしたいイベントなので、とりあえず書いて後で訂正などするかも。

  • 祇園舞妓衣裳展』
    • 染・清流館

 先日『女流六人展』のことを書いた時には生きていた「染・清流館」のHPが、現時点ではなぜか消滅してます。魚拓を取っておこうと思ったのは虫の知らせだったのか。(5/16追記:HP移転先を発見しました。ひと安心。こちら→染・清流館


 そんなわけで、ホントに開催されているのか少し不安だった『祇園舞妓衣裳展』なんですが、ちゃんとやってました&たいへん見ごたえあり。お近くで着物に関心のあるかたはぜひお運び下さい。あまり宣伝してないせいか、土曜日なのに誰も来てませんでした(泣)。ギョーカイ関係者しか来ないから平日のほうが賑わうのかな?入場料500円也、〜5/25(日)まで。併せて展示の「春日井路子 舞妓を染める」はちょっとファンキーな色と描線の型染絵画。

 さて、展示されているのはどうやら特定の置屋さん所蔵の衣装*1で、じっさいにかなり着用された形跡(傷み汚れ)があるものも。華やかに季節をうつした古典柄の着物はどれも上品で愛らしいうえに、染め繍いの技がぞんぶんに尽くされていて、ため息を誘う美しさ。同じ袷でも3月と4月では裾の「ふき」の厚さ(枚数)が違うこととか、肩や袖の揚げ、それを計算した柄付けなど、舞妓さんの着物独特のつくりが実際に間近で見られて納得です。一緒に並べられた帯も舞妓さんならではの色づかいで大きく柄を織り出した立派なものばかり。それに表着だけでなく長襦袢帯揚*2、かんざしなどもたくさん展示されていて、ふだん目にすることの無いものなのでなかなか貴重な機会だと思いました。

  • 『北欧の刺繍展』スコーネクラブ

 スコーネクラブのブログが開設されています。展覧会のお知らせもあり、作品の雰囲気が伝わります。
 いつもそうなのですが今回の展示でも、白糸刺繍の複雑な模様に眼が釘付けに…pulled threadなる技法なのだろうということは推測できるのですが、いったいどこをどのようにしてあんな形に?すてきだけど自分にはとてもムリと思ってしまいました。完成品ももちろんですが、じっさいにステッチしておられる現場というか途中経過を見られたらすごく面白いだろうなという気がします。
 こちらの先生&お教室の作品は、バッグやクッションなどの仕立てかたや額装がとてもすっきりしていてお洒落なのも魅力です。

*1:舞妓さんの「だらりの帯」の垂れ部分に入っている紋は、置屋さんの紋だそうです。

*2:緋色地に銀の箔で柄を置いたものが普段用、刺繍柄のものは礼装用。ほかにも独特の決まりごとがいろいろあるのも興味深い。