薄情な飼い主の甘ずっぱいマフィン

 毎年、犬の命日に焼き菓子をお供えするシリーズ企画(笑)です。(2005年2006年2007年)しかしなんと今年は前日までそのことをすっかり忘れきっていたという嘆かわしい事態に…
 かねがね「うちの犬の命日、エリック・ドルフィーと1日ちがいやねん!」と自慢していたはずなのに、そのドルフィーを忘れていたのだから処置ナシ。たまたまGeheimagentさんの6/28の記事を読んで、「へぇ今ごろドルフィー…なぜ……ハッ!」と気づいたのが29日もすでに昼過ぎ。声に出して犬に詫びながら、先日購入したマフィン本をめくって、何を作ろうか考え始めました。

 いちばん作りたかったのは、キャラメルクリーム*1ラズベリーが入ったマフィンだったんだけど、大急ぎで買い物に走った近所のお店ではアテにしていた冷凍ラズベリーが見つからず…そこで、生のルビーグレープフルーツを入れてみることに。

 焼き型も今回初めて使うのでドキドキでしたが、さすがに良い格好に焼けた気がしますねぇ。お菓子の取り出し・後始末も簡単なのでうれしい。キャラメルクリームの風味は、とくに表面のカリッと焼けたところに香ばしく感じられ、全体にもコクが出てる気がしました。

 断面のようす。ほんとはキャラメルクリームがもっとマーブル模様を描くとよかったのですが、グレープフルーツを入れて更に混ぜたので混ざりすぎちゃった。かすかに縞になっている程度です。写真ではほとんど見えてませんが、グレープフルーツはちょうど濃いオレンジ色になっててけっこう美味しそう。果汁もかなり入ってますが、甘味のしっかりした生地なので、果物の酸味とほどよいバランスになりました。
 ことしは6月30日の前に土・日曜日があるという絶好の条件だったのに、ボンヤリしていたせいでお菓子企画がろくに練れなかったのが悔やまれます。来年こそ、ダコワーズかマカロンなど、私にしてはちょっと手の込んだお菓子にトライしたい、と亡き犬の墓前(←ないない)に誓ったのでした。

A.R.Iのお菓子の提案―dailyマフィンとビスケット

A.R.Iのお菓子の提案―dailyマフィンとビスケット

*1:鍋で砂糖を焦がし、生クリームとバターを加え煮詰めて作ります。