最近見かけるたびに気になっていたこの著者、いちばん手に取りやすく読みやすそう（一般向き文化講座での講義録を元にしたもの）なのを読んでみた。本居宣長ってどこが偉いのかよく知らないしこの本を読んでもトンと分からなかったのですが、「自分についての記録を丹念に綴っ」たり自分の墓をデザインしたり、棺桶への納め方までこと細かに指示したりする“自分マニア“だったというのがちょっと気持ち悪い。たまたまこれを読み終えた日の朝刊読書欄に、「古事記ブーム」ということで幾つか書籍が挙げてあったのですが、できれば本居宣長を経由せずにただの面白い本として「古事記」を読みたいものだと思ってしまった。
