どうせまだニヤニヤ笑ってるんだろう

 けさの朝刊(2月19日付け京都新聞)には、こんな言い訳っぽい"検証記事"が載ったのだけど *1

 中川氏もうろう会見 にほんのメディア、報道出遅れ
 (…)「醜態」に関する報道は外国通信社が先行し、国内民放テレビが追随したが、共同通信や新聞各社は半日遅れとなった。なぜ日本のメディアは出遅れたのか。記事取りまとめに当たった財務省担当記者として、共同通信取材チームの話を基に振り返った。(共同通信記者高橋直人

 大きな理由は「慣れ」だ。日ごろの記者会見や夜回り取材などで中川氏と接することの多い担当記者は、酒好きで有名な中川氏の言動には大抵驚かなくなっていた。ローマの出来事が「今まで見た中で一番ひどかった」(財務省幹部)のはもちろんだが、多くの記者が「またか」と思ったことは想像に難くない。


 昨日はまだこんな調子だった↓
 ■断面2009  財務相辞任/衝撃映像が命取り*2

中川氏は飲酒にまつわる武勇伝に事欠かなかっただけに、首相の任命責任は免れない。

 具体的にどういう事実を指しているのかは不明だが、この期に及んでまだ「武勇伝」などという単語を使っているマスコミの感覚がそもそも、飲酒にまつわる「けしからん」はずの大小のトラブルを「面白おかしいもの」にすり替えてしまう風潮を助長し、結局こんな事態を招いたと思う。文字通り「命取り」になるかもしれない問題なのにね。それと武勇伝からのよけいな連想だけど、ただの大酒飲みを「酒豪」と呼ぶのも、なんか「文豪」に失礼やし止めたらどうや。

*1:以下、本文の内容は「国内メディアに慣れ「またか」 出遅れた「朦朧(もうろう)」中川前財務相追及」:イザ!に掲載されているものとほぼ同一

*2:リンク先は『東奥日報』のサイトだが、ほぼ同内容の記事が2月18日付京都新聞にも掲載されているので、共同配信のものと思う