失われていくポリーシャ地方の文化

asahi.com(朝日新聞社):民具は語る スラブ文化 消えた村から―5 - 生きている遺産

 刺繍(ししゅう) この地方の民家は、家の造りは質素だが、赤と黒2色の刺繍で飾られた室内はどこもカラフルだ。素朴な模様は、古くからのスラブの意匠を今に伝えている。

 原発事故まで、村人たちは自らの手で生活のための道具のほとんどを作っていた。「強制移住で都市部に移転した人々は消費社会に慣れ、もはや道具を自分で作ることはなくなった。これらの民具は、事故前の人々の生活の証人なのです」とオメリャシコ所長。所長の夢は、民具を1カ所に集めた博物館をつくることだ。「一度は死んだポリーシャ文化をそこで復活させたいのです」。ただ予算はなく、実現のめどは立っていない。

**参考リンク**
ウクライナ刺繍を詳しく紹介されているブログ→いち子ばーばの展示室
(独特の色調や模様の感じがつかめました)