文字組み2

 7月31日の続き。ふだんあまり手に取らない集英社文庫だが、そういえば話題になった『風の影(上・下)』(2006)を買ったまま置いてある。あれが集英社だ。もし『ピラミッドからのぞく目』と同じような文字組だったら読みづらいなぁ、と心配になって出してきてみたら:


 (左:集英社文庫『風の影』、右:新潮文庫『ロリータ』。前回の『ピラミッド…』は図書館に返却したので比較写真が撮れなくて残念。)


 こっちは、むしろ新潮文庫より更に昔の「活字」っぽい特徴が感じられる字体。行数・字数はやはり「41字・18行」であるが、文字サイズが小さいので、『ピラミッドからのぞく目』に比べたら、ページ内の配置としてそれほど不自然な感じはしない。
 というか、この行数・字数のままでゆったりした文字を使おうとした『ピラミッドからのぞく目』のほうに、やや無理があったんじゃないかしらん。どっちにしても、こういうのは感じ方も好みも人それぞれなので、気になったのは私だけかもしれませんが…