昨日NHKテレビでは、午前中〜夕方の定時ニュース枠を使って断続的に、例の「初の裁判員裁判」の様子を伝えていた*1。東京地裁前から中継を担当していたのが野村正育アナウンサー。
(8月3日)16:00のニュースで、法廷取材の小林記者が、検察による裁判員への証拠提示のようすを詳しくリポートしている。その中で、(被害者の)遺体の傷の状況をCGで示してみせたというくだりで、
小林記者「…CGをモニターに映し出しました。」
野村アナ「モニター。」(確認するように)
小林記者「はい、モニターですね。」
というやりとりが。
小林記者は最初「モニター」という語を、平べったいというかやや尻上がりの、よくある今風のアクセントで発音したが、聞き手の野村アナが「モニター。」と言い直したところ、素直に語頭アクセントで繰り返している。ただし、その後もこの言葉が何回も説明の中に出てくるので、そのうち2回ほど「モニター」に逆戻りしているぽいところもある。
野村アナは必ずしもアクセントを訂正(?)しようという意図ではなく、単に「モニター」という語そのものが視聴者に聞き取りにくかったのではと心配して念を押したという感じだったのだが、小林記者にもやっぱり「アクセントを間違ったかな」という気持ちがあったのだろうか。私は(とくにカタカナ語を)なんでもかんでも語尾上げっぽく発音する最近の傾向が嫌いなので、さすが野村アナ、見直したわ…という気分。関西弁だと「モニター」が言い易いというのもあるけど、原語(英語)にもそのほうが近いのと違いますか。はぁコテコテ。
*1:特設サイトhttp://www3.nhk.or.jp/news/saibanin/(動画も観られます)