パリ・オペラ座バレエ「ドン・キホーテ」

  • ハイビジョン特集 エトワール 最後の60日 密着マニュエル・ルグリのバレエ人生(BShi 8月21日(金) 午後8:00〜11:00)


 『ドン・キホーテ』といえば、華やかなパ・ド・ドゥだけはコンクールやガラなどで何度か観たことがあるけれど、他の部分はぜんぜん知らなかった。それでちょっと気になってテレビをつけてみたら、そのまま引きこまれて終幕まで観てしまった。
 バレエ音痴の私はクラシックバレエをたまに観ると、いかにも身体を酷使しているという痛々しい感じを受けることすらあるのだが、この舞台は、音楽と一体になって踊る気持ちよさらしきものがみなぎっていて、これはたぶん凄いのだろうなと思った。夢のようにきれいな色彩の衣装、恐ろしいほど粒の揃った群舞にウットリ。特に女性陣、主役級ではと思うような人たちがサブの役柄に並んでいて目移りしそうだった。第二幕の野営地で踊るロマの頭目も、なんか格好良かったわ。

世界屈指のバレエ団、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール(最高位のダンサーの称号)マニュエル・ルグリが、今年5月に定年のためパリ・オペラ座を引退した。1964年生まれの44歳、今なお完ぺきなテクニックと繊細な表現力で圧倒的な存在感を示すルグリは、世界最高峰のダンサーとして、世界中のバレエファンを魅了し続けている。
番組では今年3月から5月15日の引退公演まで、ルグリのオペラ座での最後の日々に密着。過酷なレッスンや若手への指導など、知られざるエトワールの日常を紹介しつつ、全身全霊を込めた引退公演に向けての舞台裏のドラマをつぶさに伝える。さらにルグリ全盛期の映像や、他のトップダンサーたちの証言、ルグリ自身のインタビューを散りばめ、ルグリのバレエ芸術の神髄に迫る。NHKとパリ・オペラ座の共同制作。
またドキュメンタリーに続いてパリ・オペラ座バレエ団公演、マニュエル・ルグリ主演によるバレエ「ドン・キホーテ」をノーカット放送。ルグリ30歳代の輝かしい舞台映像をじっくりとごたんのういただく。
ナレーター 上川隆也

 今回スポットの当たっていたマニュエル・ルグリという人も、私は全然知らないままだった。前半のドキュメンタリー部分は観なかったのが残念。再放送しないかな。それにしても44歳で「定年のため」引退って…過酷な世界なのねん。


 『ドン・キホーテ』のデータ。2002年の舞台らしい。

【出演】
マニュエル・ルグリ
オーレリ・デュポン
ジャン・ギョーム・バール
マリ・アニエス・ジロ
デルフィーヌ・ムッサン
クレールマリ・オスタ
ラニー・ユレル
ヴェロニク・ドアノー
ジャン・マリ・ディディエール
ファビアン・ロック
ローラン・ケヴァル
アレクシス・サラミーテ
カール・パケット
ファニー・フィアット
                              
管弦楽パリ・オペラ座管弦楽団
指揮)エルマンノ・フローリオ
                              
〜フランス パリ・オペラ座で録画〜           
                              
【原振付】マリウス・プティパ
【振付・演出】ルドルフ・ヌレーエフ