若い(&ラテン系)っていいなぁ

 夏のスペイン北西部の聖地デ・コンポステーラを目指し、100人の高校生が巡礼の旅に挑んだ。9日間で250キロを歩く過酷な道のりだ。夢と不安が交錯する多感な高校生たちが、自分自身を見つめ直すきっかけとなる旅でもある。友情や恋愛、家族、将来についてそれぞれに抱える思いが、巡礼の道中で次第にこぼれ始める。疲労と闘いながらの、巡礼という過酷な状況下の中で変わりゆく生徒たちの心の機微を見つめる。

 巡礼に出るのは、ヴァリャドリードのルルデス高校の生徒たち。恋愛で頭の中がほぼ一杯の子もいれば、亡くなったお祖母ちゃんの思い出に涙する男の子、マンガ好きの見るからにオタクっぽい女の子もいる。体育館みたいな場所のフロアに雑魚寝しつつ歩く旅は、元気な若者とはいっても大変そう。