【暫定】どうどっしゃろ

 および、そこへトラックバックされている

のほうに、「寿命が短いですから」を「寿命が短いですから…」としたら違和感が減ずるという話が書いてあるのを読んで、ふと思い出した話。


 先日のじぶんの記事で、ふざけてニセ京都弁を使ってみたのだが:

しゃべりの内容は全然耳に入りませんどした

 後になって「ちょっと中途半端な京都弁になってしまった」「より自然というか、ありそうなのは“入らしまへんどした”ではなかったか」と自宅でプチ反省会を開く結果に。残念ながら家族の誰も京都弁使いではないので、ただなんとなくこれまで耳に蓄積された感じではこうかなぁ…という印象でしかない。
 “〜まへんどした”も、いまひとつ自信がなかったので確認のため検索してみたら、祇園東の芸妓さんが書いているというブログで使われているのを発見したので、間違いではなさそう。もちろん“入りまへんどした”でもいいわけで、“入らしまへん”=(標準語で)入りしません、はちょっと強調した言い方になっているだけ。特に力を入れるという場合でなくても、わりとよく言われてるような気がする。


 さて、この“〜まへんどした”を、現在形にしたい場合、どうしたらよいのか。「入りまへんどす」はおかしい、となんとなくわかる。しかしなぜなのかわからない。「入りまへんどす」というふうに、「の」を入れると自然な言い回しになる。
 よく考えたらこれは標準語でも同じで、「入りませんでした」と過去形ならおかしくないのに「入りませんです」とは言わない。「入りませんのです」なら、ちょっとぎこちないがまだ有り得るような気がするけど(特に関西弁としては)。
 「〜ます」に「〜です」をつけようとするから二階建てでおかしくなるのかとも思ったが、「入らないです」だとやっぱり子供が先生に言っているような、舌足らずな日本語という感じがして、「入らないです」だったらすんなり耳に入る。文法的にはどういう説明になるのか知らない。猫猫先生の例文にある「寿命が短いんですから」の「ん」も正しくは「の」だろうから、これも似た例だと言える。この「の」は強めというか念押しをしているような感じだけれど、そういう強調を伴うような場合でないと、現在形に「です」をただなんとなく直接くっつけるのは不適切ということだろうか。


 …最初のkanimasterさんの《形容詞+です》というテーマからも外れたうえ、どうにもまとまらずダラダラとすみません。