旅路の果て

ハーマン・メルヴィル*1千石英世訳『白鯨(モービィ・ディック)』(講談社文芸文庫)[上][下]読了。

 やっと読み終えた。長かった〜。自分を賞めてやりたいッ。
 とにかく言葉・ことばがギュウギュウ詰まった小説だったのに、結末に至ってとてもはっきりと具体的な物(それも沈んで行くものと浮かびあがるもの)の、鮮烈な視覚イメージと共に締めくくられたのが意外だった。映画でいえばそこだけコーエン兄弟の世界みたいな(<よく知らないことを適当に言ってみる)

 恥ずかしいからもうリンクもしないけれど、5年以上続けているこのブログの開始時に、既に読み始めてたらしきことを書いている。とちゅうかなり長期間の中断があったとはいえ、「どんだけかかっとるねん」という話であった。
 もちろん(昨日読んだ話も忘れる完璧無比な鳥頭ゆえ)、内容はあらかた忘れ去っているので、さっそくこの小さな本 ↓ を読みつつ、なんとか少しぐらいは思い出そうとしている。

『白鯨』アメリカン・スタディーズ (理想の教室)

『白鯨』アメリカン・スタディーズ (理想の教室)

*1:細かいことを言うと、この文庫本の背および表紙や扉の表記は「メルヴィル」となっていて、「ハーマン」っていうファースト・ネームは記載されてない。奥付にのみ記載有り。表紙の通りに書くのが私の趣味には合うのだけど、ご覧のとおりamazonリンクが文字化けしててメルヴィルが可哀想だからきちんと書いておこう。