このところ見たものメモ

• ルイス・ブニュエル監督『エル』
  • El(1953)

エル [DVD]

　私が観たのは、友だちからのお下がりの古くて貴重なVHS版。ブニュエルの代表作は昔けっこう観たけれど、これは未見だった。
　いまで言えば、ストーカー、DV、人格障害etc.というような用語がそのまま当てはまりそうな主人公（あ、それと脚フェチか（笑））。そう要約してしまうとつまらないですが……ラカンが注目したというのは、鏡とか視線の使い方のせいだろうか。どういうところを取り上げていたのか調べてないのでそこらへんはまた後で。ガウディ風？の屋敷のインテリアが面白い。

• ロバート・アルトマン監督『ゴスフォード・パーク』
  • Gosford Park (2001)

ゴスフォード・パーク [DVD]

　BSで放映されたので録画視聴。
　読解力の低い私には登場人物の見分けがつかなくて苦しかった。エゴと欲と疑念のぶつかりあう豪華キャストの群像劇、というところで、ちょっとフランソワ・オゾンの『8人の女たち』を連想。これまでマギー・スミスといえば、身分はともあれ人柄の好い役どころが多かったような気がするけど、今回は鈍感なまでに傲慢で自分勝手な老女になりきっていた。その老女に付き従う女中のメアリを演じていたケリー・マクドナルドはどこかで見た顔なんだけど…と思っていたら、これもNHK-BSでやっていたTVシリーズ『ステート・オブ・プレイ』の新聞記者だった！