録画したままだったのを、切れ切れながらやっと鑑賞。
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例によって、読んだはずの原作も殆ど記憶には残ってないけど、発端の気球事件から主人公たちの住むアパートの窓辺の感じとか、読んだ時に眼に浮かんだ映像とほぼ同じものを見ている感じを受けた。
ただ、私は主人公男をもうちょっと若くイメージしていて、何かと煮え切らない彼の態度も、青年期の終わりに特有の迷い、みたいに思ったおぼえがあるんだけど。映画だとダニエル・クレイグがちょっと老け顔(ごめん、実際には当時まだ30代らしいんだけど)なので、恋人との関係のギクシャクぶりもむしろ【中年の危機】ぽく見えてしまった。なにせビル・ナイのほうがセクシーに思えるという嗜好なので見え方が歪んでるかも、私。
だんだんエスカレートしていく怪しい男のストーカーぶりには、「あれっそんなにホラー仕立てだったっけ?」という感じと「もっと怖かったはず」という感じの両方が浮かんでしまい、いったい原作ではどうなっておったのか、結局思い出せないんだけど、再読しようという気もそれほど起きません。ただ、なにかすごく巧みにひっぱられる感じで読めていってしまったので、さすが当代の人気作家ってこういうものか、と当時感心したような記憶が。
何年か前に私が読んだのは単行本のほう。たぶん文庫は未だ出てなかったのでは。
- 作者: イアンマキューアン,Ian McEwan,小山太一
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