どこへも行けないが

　ヴィゴ・モーテンセンの写真入り帯につられて買ったものの、そのまま放置していたコーマック・マッカーシー『ザ・ロード』。

ザ・ロード (ハヤカワepi文庫)

　映画が今月下旬やっと京都でも公開されるらしいので、観に行くかどうかはまだわからないけど遅ればせながら原作を読んでおこうと思って、100均の不織布製の文庫本収納袋から本を取り出してカバーを掛けた。

　Traveling : Towards the Borderという展覧会のチラシ。後生だいじに持っていて、気づいたら7年も前の展覧会だった*1。

　《旅　「ここではないどこか」を生きるための10のレッスン》と書いてあります。なんとなく、この小説に近いかなぁと思って使ってみた。ちいさく自己満足。

今は十月だと思うが自信はない。もう長く暦を記録していなかった。二人は南へ向かっていた。ここであと一冬生き延びるのは無理だった。(p.8)

*1:感心なことに、まだ公式サイトに情報が載っている → 東京国立近代美術館: 旅 ―「ここでないどこか」を生きるための10のレッスン