ラグビージャージの衿を修繕

 よく知らないんですけど、現在ではオールブラックスの公式ジャージはカンタベリー社製ではないんですね。…10年ほど前にアディダス社製に変わったらしいけど、今でもそうなのかな。どれもちょっと古い情報。
 ↓

 どっちにしても、最近のいかにも高機能ポリエステル製で妙にピタっとしたコンパクトなシルエットのジャージには全然魅力(もちろん、性的な意味でね!)を感じないので、ラグビーを観る楽しみすら半減してしまった気が…
 まぁ、それはそれとして:

 十数年前に買って、時々思い出したように着ているカンタベリー社製オールブラックスのジャージ、それなりにちゃんと洗濯してしまっておいたはずなのに、寒くなってきたので出してみたら衿がすっかり黄色くなっていた。
 ワイドハイター(酸素系漂白剤)をつけてみてもきれいにならないので、思いきってほどいて、はずした衿だけを改めて塩素系で漂白。こんどは無事に白くなった。

 これはラグビージャージ固有の仕立てなのか、それともこのメーカーだけの方法なのか、二枚縫い合わせの衿(白生地)で身頃(黒生地)を挟み、更にそれを表裏両側から綾織りテープで挟んで、並行に3本縫ってあった。そのうち上から2本をほどいた*1ので、同じようにミシンで縫い直すつもりだったけど、母から
「目立たない所だから手でまつり縫いすれば?また衿を外して洗いたいときに、ミシン縫いしてしまうとほどくのが大変だし*2
とアドバイスが。それももっともなので、手縫いに変更。長襦袢半襟つけてるみたい。厚めの生地が場所によっては何枚も重なっているので、けっこう手が疲れた。いつものように私の仕事は雑だけど、よほど気をつけて見ないと分からないような箇所なので、気にしなーい。写真で黄色く見えている糸はしつけ糸です。以上、ちょっと珍しい構造だったので記録。

◇関連リンク:

100年ほど前にカンタベリーニュージーランド襟(ボタンの所を、1本のテープで渡すような形)を開発し、NZ以外でも普及しました。ラグビージャージというと、やはりニュージーランド襟のイメージがありますね。その伝統的なジャージの形が劇的に変化したのは、99年のW杯直前からオールブラックスが採用したアディダスのジャージからです(それまではカンタベリーオールブラックスサプライヤーでした)。



 この(といっても写真ではぜんぜん見えない)、腋の下に入っている三角形のマチ布なんか、今の伸縮素材だったら必要ないのかも。オンラインショップの画像なんかを見ても有無はわからなかったけど。

*1:2枚目の写真がその状態。テープの一番下の縫い目だけは身頃にくっついている

*2:そういえば、もともとも縫い目はわりと粗めで、片側をほどくと簡単にスルスルとほどけていく、ちょっと変わった縫い目だった。工業用の特殊な縫製だったのかもしれない。家のミシンで縫ったら、あんなに簡単にはほどけないと思う。