長いのと短いの

 日曜日にだらだらテレビで観たもの。

タワーリング・インフェルノ [DVD]

タワーリング・インフェルノ [DVD]


 BSでやっていたスティーヴ・マックィーン特集から。
 昔、地上波で(たぶんズタズタのを)一回見たきりのはず。火災とそれに続くさまざまなパニックと悲惨な状況の描写がすごい迫力。これが最近の型にはまった映画だったら、建築家(ポール・ニューマン)と消防士(マックィーン)という対照的なふたりが火災との戦いを通じて心を通わせるというところへ持っていくのに、きっとどちらかにすごくイイことを言わせそう。だけど、この映画ではそういう決め台詞らしいものはほぼ無くて、マックィーンが体を張ってニューマンの逃げ道を確保するシーンなど、ただ行動の連続のみが彼らの絆を生み、観客にまるで同じ一日を体験したような気分を与える。
 それはともかく、マックィーンは消防士なんだから必死で奮闘するのは当然として、なぜ建築家があそこまで(笑)。画面に向かって「あんたが、なんでそれしてるん?」のツッコミ連発でした。これ、かなりのパニックヒーロー物に共通する疑問だけど。

暴走特急 シベリアン・エクスプレス [DVD]

暴走特急 シベリアン・エクスプレス [DVD]


 昼間にたまたま民放BSでやっていたので途中から見始めたら、けっこうどきどきハラハラして最後まで見てしまった。ちなみに特急が暴走?するのは映画の最後のほうのちょっとだけです。
 ウディ・ハレルソンがめずらしく真っ直ぐで純朴な良きアメリカ人という感じの男を演じているので、旅先のふとした心の動揺から罠に陥ってしまった妻の危機を観客だけが知っているという設定の中で、見ている私はどうしても「ウディ・ハレルソンだけは助けて!」みたいな気分になってしまうのだった。ラストはちょっとだけ爽快感が。