備前屋「古代葵餅」

 ちょっと日が経ってしまいましたが、備前屋さんのお菓子シリーズ、最後に残った「古代葵餅」です。

 前回も書いたけど、パッケージがおしゃれ。とくにこの、さまざまな葵の紋のバリエーションを淡く刷った個包装紙がきれいで感動しました。葵愛好者や徳川マニアには見逃せないお菓子ですね(笑)。


 包装紙を開くと、きな粉をまぶしたお餅が小さなカップに入っています。カップの底にも葵の紋が…徹底しています。写真ではちょっとわかりにくいですが、直径約3cmぐらいの小さなお餅です。

 「古代葵餅」の“古代”は、赤米が使われているからだそう。よくある求肥や餅生地に比べるとややざっくりした歯ごたえなのはそのせいでしょう。みたらし団子にかかっているような蜜を包んだお餅類は最近流行で、あちこちのお土産菓子などに広まっていますが、この「古代葵餅」の蜜はあまり柔らかくないので、こぼす心配はありません。

餅ときな粉にはまろやかな和糖蜜が良く合い、葵の三枚の葉のように互いがそれぞれの持ち味を引き立てております。

 

 素朴なおいしさを噛みしめるお餅。