試してはいけない

 あまり予備知識無しに観た。なぜか『エクソシスト』にそっくりな話、という印象。
 先日、新聞連載中の五木寛之親鸞 完結篇」で、極楽往生するためにはただ念仏を唱えるだけではなく何か秘法があるのではないかと訪ねてきた信徒たちを、親鸞がすげなくあしらうという場面があった。この映画の主人公である神父が、自らを鞭打つ苦行を繰り返すのも、神の国へ至るより正しい道があるのではないか、という不安あるいは疑念の結果かもしれない。しかし彼はある日「近道」を求めた結果、悪魔につけこまれてしまう。最後はいったいどちらが勝利したのか、私にはちょっと難解で分からなかった。もちろんベルナノスの原作未読。すみません。