『ラヴクラフト全集 第6巻』がなかなか進まず。・・といっても、いよいよあとは大作「未知なるカダスを夢に求めて」1篇を残すのみとなったのですが、ここに至るまで大変でした。「銀の鍵の門を越えて」の雰囲気(お部屋の描写など)はとても好きなのですが、なにせ異世界度が高すぎて日中は読めず、就寝前のひとときを読み継いでいくしかなかったので、何日も掛かってしまいました。「カダス」はもうちょっと覚悟を決めてから取りかかろうと思いマス。
というわけで、日中は読みやすいものを、ということで『目白雑録』読んでます。ちょっと前に買ってあったのだけど、大部分は「一冊の本」連載時に既に読んだ内容だし・・というわけで後回しにしているうちに、出版から一年ちかく経ってしまったので慌てて読み始めました。
かれこれ四半世紀ほど(←我ながらギョッ)金井美恵子の本を読み続けているわけですが、もちろん彼女が天才少女として華々しく登場したであろう頃は全然知りません。ファッションがひと巡りした現在、当時の写真を見るとかえってイマドキの女の子みたいです。*1
私が読み始めた頃はもう「女の子」という感じではなかったとしても、気の強いおねえさん、という印象だったのではないかしらん。それがいまでは貫禄たっぷりのこわーい毒舌おばさん。老眼とか物忘れがエッセイのネタになっているのを読むと、こちらまで過ぎた歳月の長さを感じてしまいます。