kimono

ひそかに始動

唐突ですが、この連休のあいだにちょっとだけスタートしたので、のちのために記録。 じつにまるまる3年前に購入した布で、お人形の着物を作り始めました。これは、両袖の裏地(紅絹)に、袖口布を縫い付けたところ。裏に綿を当ててふっくらさせ、袖口からち…

小さな幸せ

GW中、唯一「連休」らしい行動をとった一日。 前日からの祈りがつうじたのか、暑からず寒からず風強すぎず、絶好のお出かけ日和。日傘はあるほうが快適だけど、じりじり照らされるほどではなく、まことに着物の着やすいお天気でもありました。 植物園ではチ…

松坂屋「京都染織デザイン研究所」「染織参考館」を閉鎖

http://www.asahi.com/business/update/0803/OSK201008030143.html 豊臣秀吉の側室・淀君が着たと伝わる「慶長小袖」や能装束、鎧(よろい)なども保存され、江戸期の着物コレクションでは民間最大という。デザインの盗用を防ぐため、外部公開はほとんどして…

戦争柄キモノに驚く

ETV特集 6月7日(日) 『戦争を着た時代』(番組サイト。画像少々あり) http://inui-zemi.xrea.bz/(番組にも出演されていた乾淑子氏のサイト。) 着物の柄に現れた戦争表現を、時系列に沿って、時代背景の解説・映像とともに紹介*1。じっさいに着物の図案…

『小袖 江戸のオートクチュール』展

大阪市立美術館 『小袖 江戸のオートクチュール』展 (5/19鑑賞) 出かける前の気持ちは杉本博司展のほうがメインで、正直こちらはついでにサッと観とくか…というつもりだった。「ちょっと昔」の着物をみるのは大好きだが、「すごく昔」となるとどうかなぁ……

森光子さん(の帯合わせ)が若すぎる件

5月7日の京都新聞に載った写真。朱系の帯に萌黄色?の帯締め、振袖世代にもっともよく使われる色の合わせかたに思われる。 ちなみに、新聞の同じページすぐ上には、京舞井上流家元・五世井上八千代の長女、安寿子さん(20歳)と花柳流のホープ、花柳双子さん…

某老舗っぽいコットンプリント

まだこれで縫い物をする目処はぜーんぜんたっていないので[stitch]カテゴリーは不当表示なんだけど、一応ここに入れておく。 とある手芸チェーン店にて購入したプリント地です。できればお人形さんの着物*1を仕立てたいけれど、最後に縫ったのはいったい何年…

パキッとしたお江戸の小紋

このダイアリーのデザイン(hatena_kimono-korinkiri)を見てふと思い出したのは、ずいぶん前に雑誌でみかけた、東京友禅の老舗『大羊居』が手がけたという小紋。 この記事を見るまでは、『大羊居』といえば個性的で派手めな礼装用のきもの(留め袖とか訪問…

買うべきか『七緒』最新号

いままで知りませんでした、モダンなふだん着物の雑誌『七緒』にサイトがあったとは。 七緒(nanaoh)〜着物からはじまる暮らし〜 「お直し」特集にこころ惹かれます。サイトでは、◎新春「おめでた半衿」合戦!◎ という企画で、人気投票が行われています。私…

雨の日はスニーカーで展覧会めぐり

緊急おすすめしたいイベントなので、とりあえず書いて後で訂正などするかも。 『祇園舞妓衣裳展』 染・清流館 先日『女流六人展』のことを書いた時には生きていた「染・清流館」のHPが、現時点ではなぜか消滅してます。魚拓を取っておこうと思ったのは虫の知…

着物のミニチュア「七夕さん」

紙のミニチュア着物「七夕さん」。幕末から明治にかけて、京の女の子たちが七夕になると裁縫の上達を祈って作ったそうです。 2000年に京都文化博物館で『京の五節句展』が開催された際に復元され、会場でミュージアムグッズとして販売されました。和紙に(印…

再生する着物

着物あとさき青木 玉著 / 野中 昭夫写真新潮社 (2006.5)オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 幸田文さんが愛用した着物や、入り用になった時のためにと準備してあった反物が、娘である青木玉さんの手元にたくさん残されていた。幸田さんが亡くなって十数…

成田屋ごのみのキモノ

堀越希実子の着物ごよみ堀越 希実子著主婦の友社 (2005.10)オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 十二代目市川團十郎夫人、堀越希実子さんが季節ごとの装いを紹介する美麗な本。 希実子夫人は京都のきものメーカーから「茶屋ごろも」というブランドで、自…

きものの花、咲き続けてほしい

ずいぶん前の日記で紹介した本が、地元図書館に入っているのに今ごろ気づいたので、大慌てで借りる。きものの花咲くころ田中 敦子編著 / 主婦の友社監修主婦の友社 (2006.10)オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 期待以上に見ごたえがあり面白い本だった…

そうじゃないんですッ私は

『七緒』という着物の雑誌(ムック)がありますね。(初めて「はまぞう」機能を使って本のデータを貼ってみます(^^;)) 七緒(VOL8) 着物からはじまる暮らし プレジデントムック 特集:コーディネート大会出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2006/12/07…

日本の四季をダウンロード

大手きものチェーン店『東京ますいわ屋』のサイトに、〈お楽しみダウンロード〉というコーナーがあるのを今日発見。 今回新しくスクリーンセイバーが加わったようです。ほかにも、季節ごとの可愛らしい壁紙や、ちょっと他では見かけないタイプ(←背の部分の…

90年分の貫禄

懐古きものファンとしては、かなり気になります。きものの花咲くころ田中 敦子編著 / 主婦の友社監修主婦の友社 (2006.10)オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 『主婦の友』90年分の誌面の中から、日常着としてのきものに関する記事を収録。 当時の気…

首抜きの浴衣

泉鏡花の「義血侠血」(角川文庫『高野聖』所収)を読んでいたら、次のような箇所に出会いました。 折から磧(かわら)の小屋より顕(あら)われたる婀娜(あだ)者あり。紺絞りの首抜きの浴衣を着て、(以下略) この文庫本は、高校生の夏休み読書用にちょう…

浄肌衣タオルのチップ

「浄肌衣セイフティーチップ」。織道楽 塩野屋さんの展示会で「浄肌衣タオル」を購入した際、おまけとして頂いた端切れです。《バンドエイドなどの内側に付けて傷口に貼ると早く治るようです》と説明が書かれています。 私が自分の老いをいちばん感じるのは…

お人形の迎春用キモノ

事始めも済んだことだし、なによりすごく寒くなってきたので、15日にお人形は新春用のキモノに衣更え。昨年の日記を見たら、12月18日にこの着物に着替えていました。 アップで見ないとよく判りませんが、キモノの表地は、流水のような大きな地紋のある黄みが…

おぉ寒ぅ〜

前回の衣更えがそもそも遅れぎみだったので、あっという間に移り変わった季節についていけてません。自分の衣服の入れ替えは後回しで、何はともあれお人形の着替え。 お人形を入手してから初めて自分で作ったキモノです。古着屋さんで購入した子供の羽織をほ…

被布を無理やり着せてみた

「まだ暑いから・・・」「暑いから」「まだもうちょっと・・」と真夏の絽の着物をズルズルと着せたままにしていましたが、いくらなんでもお彼岸も過ぎましたので*1、とりあえず単衣の着物に(ほんとは間もなく袷の季節なんですが)。でも初夏とまったく同じ…

うすものの季節

すべり込みセーフ、6月の終わりにお人形の着物を絽*1に着替えさせました。みずいろに淡い撫子色が重ねられた涼しげな配色です。 このお人形は夏に求めたものだったので、この着物を着た状態で私の所へやって来ました。つまりこの着物だけは、人形作家さんが…

有松絞りとモッコウバラ

お人形さんは女の子なのであまり関係ありませんが、きょうは端午の節句。さわやかな有松絞りのきものに衣更えです。 有松絞りの布は、(たぶんヴォーグの)通販カタログから購入したものです。本来は、絽の時季の前後にもう少し“合い”の着物が欲しいと思って…

なごりの桜

雨降りの日にお人形を出し入れするのは、ほんとは感心しないことなのかもしれませんが、きのう4月11日で旧暦のおひな祭りも終わり。とうとうおひな様とも来年までお別れです。 近くのお店にフツーの桜餅がなくて、「いちご桜」というものがあったので買って…

早まったか、衣更え

もう梅の模様でもあるまい・・と、 お人形を桜の着物に着替えさせたのですが、 なんだか異常に寒くて風も強い、真冬に逆戻りしたような週末。 せめてもの保温(?)に、エプロンを重ね着してみました。 胸のところに細〜く、 松浦香苗さんのファブリックがあし…

衣更え

大安吉日なので、お人形の着物をお正月用に着替え。 といっても、なんだかバタバタしていて、 日付が変わる直前にようやく完了しました。 毎年、変わりばえのしない同じ組合せばかりですが、 やっぱりこれを着せたほうが新春らしい雰囲気に包まれるような気…