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何度も生まれ変わってエピソード満載

春季特別展「お釈迦さんワールド ―ブッダになったひと―」 龍谷ミュージアム

新緑に密やかな笑み

先週観てきた展覧会ですが記録のため MIHO MUSEUM 3月10日(土) - 6月3日(日) 猿楽と面―大和・近江および白山の周辺から― あの、それ自体が深山幽谷に架かった幻の能舞台みたいなミホミュージアムのほの暗い展示室に、お面がずらっと並んでいるようすを想…

ピントが合わない感を求めて

びわ湖☆アートフェスティバル 次世代文化賞受賞者展 滋賀県立近代美術館ギャラリー 今まで名前も知らなかったんだけど、藤永覚耶という人の作品が面白そうだったので観に行ってみた。 Kakuya Fujinaga website この人の作品を観ていて思い出したのが、伊庭靖…

繰り返しキミに咲くLotus

川村悦子展−ありふれた季節 西宮市大谷記念美術館 これまで、ギャラリー規模の小さな展示はいろいろ追っかけてできるだけ観てきた川村悦子。こんなに大きな規模での展示は初めてです。 どどーんと並んだ蓮の大作がやはり圧巻というべきでしょうが、個人的に…

高島屋幻想博物館

高島屋幻想博物館 (8月20日(水) → 26日(火) 京都高島屋 美術画廊) いつの世も老若男女の心を捉え興味を抱かせる人気の「博物館」という形を借り、摩訶不思議で耽美な世界を、平面・立体作家27人のアート作品で表現しました。[出品作家] 青木 美歌 秋永 邦…

いつもそこにいた

まだ読み始めてもいないけれど、[帯写真提供:東京電力]という装幀からも不穏な雰囲気が伝わってくる奥泉光『東京自叙伝』。 東京自叙伝作者: 奥泉光出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/05/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (67件) を見る 本の内容…

日本の創作人形作家たち展

日本の創作人形作家たち展 3月1日(土)〜30日(日) 美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階隣接) この美術館は、長い通路の奥に展示室の入り口があり、手前の受付で入場券を切ってもらったら、磨りガラス状の(中の見えない)自動ドアを通って入る仕組…

大胆さと繊細さと

「下田 直子 ハンドクラフト展 手芸っておもしろい!」 2月1日(土)〜24日(月) 美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階隣接) 自分が手編みを一生懸命やっていた頃、愛読していた『毛糸だま』誌上で初めて下田直子さんの作品を目にした頃は、その過剰…

祈りそれぞれ

フランス国立クリュニー中世美術館所蔵《貴婦人と一角獣》展(国立国際美術館) 【特別展】極楽へのいざない -練り供養をめぐる美術-(龍谷ミュージアム) ※※ベゼクリク石窟の大回廊復元展示も迫力あり必見。

駆け足で展覧会×3

ひっっさしぶりに東京。出かけ慣れないので、ついアレもコレも、となってしまった。それぞれ、感想などはまた後で書き足すかも(と言いつつ放置するケースが最近多い当ブログ…)。 『三島由紀夫の最後の装幀画家 村上芳正展−「家畜人ヤプー」原画を中心に』 …

ほぼ初愛知。

フランシス・ベーコン展 豊田市美術館 フランシス・ベーコン展を観に、愛知県豊田市というところへ初めて足を踏み入れた。 豊田市美術館は、受付や監視(笑)係のお姉さんたちが丁寧で行き届いており*1、おそらく関西の某館や某館とは違い、同じ派遣スタッフ…

微笑みながら祈ること

《籔内佐斗司展 やまとぢから》 せんとくん系列のエキゾチックなキャラクターたちも好き*1だが、仏師である籔内氏のちからが発揮された不動明王や普賢童子・文殊童子、そして古仏修復の仕事に胸をうたれた。全力で生命を輝かせようと固く決意したみたいにキ…

なぜ泣くの

《加藤まさを の 乙女デザイン展 華やかなる大正抒情画家たち 〜 夢二、かいち、華宵、春佳》 美術館〈えき〉KYOTO 2013/5/24〜6/17 まさをの描く女性はなぜかしばしば、宵の窓辺で、木陰で、砂丘で、くったり と細い肩を落としおもてを伏せて、哀しみにうち…

山口晃の展覧会

平等院養林庵書院 襖絵奉納記念 山口 晃 〜山口晃と申します 老若男女ご覧あれ〜 MIZUMA ART GALLERY : 新着情報 : 山口晃展@美術館「えき」KYOTO 五木寛之の小説『親鸞』『親鸞激動篇』の挿絵がたくさん展示されていて、その枚数とヴァラエティ、美…

どっちにしても、貰えない

爽やかな別天地 阪神百貨店9階催事情報 阪神美術画廊 中村信喬展 トップページ | 人形師・中村信喬オフィシャルサイト 博多人形というと思い浮かぶのはほっそりした和服姿の女性のお人形のイメージなのですが、京都でも修行された(林駒夫さんにも師事)とい…

豪華共作・競作

第3回 梅原猛と10人のアーティスト(高島屋京都店のサイト) LUCAS MUSEUM|山本容子美術館 » 【Exhibition】梅原猛と10人のアーティスト展(←山本容子さんのブログ。合作の屏風の画像が見られます) | 「森村泰昌」芸術研究所(森村泰昌さんのサイト。時間…

磯江毅=グスタボ・イソエの絵を観た

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展覧会案内/奈良県公式ホームページ【磯江毅=グスタボ・イソエ 〜マドリード・リアリズムの異才〜】 出展されていたこの作品を観ていると、放心したような眼の女性の顔と、素材感まで精密に描きこまれたセーターの袖やそこから出た手のあたりが、まるでそれ…

このところ出かけた展覧会

芸術の秋…というわけで、榎忠展のあとも幾つか展覧会に出かけています。いちいち書き留めるほど感想をまとめるチカラがありませんが、どれも楽しく観ました。

生榎忠

兵庫県立美術館-「芸術の館」榎忠展 美術館を野生化する 〜11月27日(日) 行ってきました『榎忠展』。 たまたま都合のつく日が今日ぐらいしかなかったのですが、このまえ自分のエントリーに書いてたくせに、今日がイベントの日だということはすっかり忘れてま…

来るべきチュウ

兵庫県立美術館-「芸術の館」榎忠展 美術館を野生化する 2011年10月12日(水)〜11月27日(日) 榎忠。私はみたことのない作家なのだけど、たぶんmihalitaさんがお好きだったんでは。よい機会なのでぜひ観に行ってみたいです。 関連イベントも盛りだくさんみたい…

眼が楽しい一日

すがすがしい気候の連休初日。JR京都駅の観光案内所に朝からあふれかえる観光客の群に驚き、あわてて市バスに乗り込んで出発。 『ZIPANGU』展(高島屋京都店) ほぼ山口晃めあて、あとは実見するのは初めての鴻池朋子を楽しみに出かけた。天明屋尚、上田順平…

違う意味で増長

ひさしぶりに気持ちよく晴れた土曜日。午前中の京都岡崎界隈はしかし、GWに観光客が出尽くしてしまったのか、やたらな人出という感じもせず。ただし、ガイドブックやウェブでよく取り上げられているような飲食店の前をお昼前に通ると、どちらも行列ができて…

なにごともなかったような土曜日に

森村泰昌『なにものかへのレクイエム ― 戦場の頂上の芸術』 at 兵庫県立美術館 前から予定していたお出かけだったけど、この大災害の翌日というより真っ最中に、(慎むとかそういう意味ではなく)自分がどういう気分になるか予測がつかない*1ので行こうかど…

ありがたき薫り

ミュージアムショップで買ったもの。 右は、「散華」のかたちのサシェ(小袋も紐も麻製)に入ったお香です。前に日記にも書いたように、こんな散華の形のグッズがあったら集めたいなと思っているので、これはいい!と思いました(他に散華型の木版画カードも…

少年贋作家に関する夢想

きょう11/16付けの京都新聞夕刊コラムより(署名は山中英之記者): 京都市東山区の思文閣京都本社で先月末、珍しい屏風絵が披露された。1934年に起きた肉筆浮世絵をめぐる贋作事件「春峯庵事件」の渦中の作品の一つで、事件後に行方不明になっていた「月夜遊…

石清水八幡宮境内に「空中茶室」の遺構が

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010110400699 http://www.jiji.com/jc/p_archives?id=20101104184548-0068397&rel=j&g=pho このニュースの詳しい意味とか価値とかは私にはわかりませんが、2つ目のリンク先に載っているイラストを見て、ずっと前に読…

ふたたび、松本圭以子さんの装画が楽しみ

《藤原編集室》のサイトに、ジョン・フランクリン・バーディン『悪魔に食われろ青尾蠅』が創元推理文庫に入るというお知らせが出ましたが、きょうの「業務日誌」によると クリスピン 『愛は血を流して横たわる』、バーディン 『悪魔に食われろ青尾蠅』 の装…

むずかしなつかし

ロトチェンコ+ステパーノワ─ロシア構成主義のまなざし 滋賀県立近代美術館 〜 8月29日(日) できれば今日(8/21)亀山せんせいの講演にも行ってみたかったけれど、(人出の多い土曜日に出かけていくこと自体プラス、もし混雑していたら席を確保したりするた…

Laurie Clarkeさんの素敵な鳥たち

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Firefoxのデザインをあれこれ取り替えているのですが、Personasギャラリーへ行ってみても、なかなか好みのデザインに巡り合うことができません。どーでもいいようなデザインが多すぎて、そこから探し当てるのにひと苦労。 いま気に入って使っているのが、"De…

女性作家の展覧会ふたつ

パリ・三越エトワール 「東方彩夢 森田りえ子展」 帰国記念展 (魚拓) 京都大丸6階大丸ミュージアムKYOTO 美しい花や女性を、そのうえにまた美しくと念じる力強さが満ちた、迫力ある画面のかずかず。 森田りえ子オフィシャルサイト 成田順子人形展 高台寺特…