なぜですかーっ?

橋口倫介『十字軍騎士団』(講談社学術文庫)第二章、「騎士団生活の日課」p.113

独身者の共同生活にとって蚕豆(そらまめ)は有害な食品として禁じられているが、ブドウ酒は聖職者に好適な飲料と考えられていた。

↑こんな一節に出会ってびっくり。

  上田泰久さんのやっておられるそら豆(空豆、蚕豆) - 食材事典というページを見ると、

日本に渡来したのは奈良時代で、インド人の僧ボダイセンナが中国を経て渡来した時に持参し、 それを日本の遊行僧の行基(ぎょうき)という人物が各地に紹介したという話です。

と書いてあって、むしろお坊さまには縁の深い食べ物のように思うし、じっさい精進料理なんかにも使われてる気がするけれども、ヨーロッパでは逆なのか?


 ただし、同じページに以下のような注意書きもされている。こちらのほうが理由なのかしら。

ソラマメ病というのを聞いた事がありますか? 地中海の島々には体質的に空豆を食べると溶解性貧血を起こす人がいるという話です。 ソラマメ病の場合は体質(遺伝と言われます。)の影響が大きいようですが、 一般的に豆類には毒素を含むものが多いようです。