何をしたかったのかよく分からない丹波哲郎

 『帝都物語』のほうの、実在の人物や場所がつぎつぎ出てくる面白さと胡散臭さも無く、學天則のようなガジェットもなくてかなり地味。途中で三瞬くらい眠りました。スクリーミング・マッド・ジョージのSFXも今見るとちょっと辛いかも(彼独特の作風に、古い新しいを超えた面白さは有ると思うのですが)。これ『帝都物語』の翌年公開ですが、なぜそんなに慌てて薄めの続編を作ったのかなぁ。
 ナジャさんがコメントで言ってたとおり、(出ていること自体が唐突ぎみな)野沢直子の殺されかたが唐突なので、思わずうわぁっと歓声をあげてしまった。冒頭の加藤保憲が復活するシーン、首無し死体から加藤の首が生えてくるのは許すとしても、帽子までは生えないだろう。甦ってから別途調達してほしいものだ。