キルトを穿いたクリストファー・リー


 いやーん、救いのない映画みてしもたー。(←もちろん喜んでいる)

 
 こんどリメイクされるというので、ずっと前に録画しておいたオリジナル作のビデオを慌てて観たのですが、いやはや・もっと早く観ておけばよかった。
 のどかな歌声と共に、水陸両用機が孤島に近づいていくオープニングシーンは割とフツーな感じ。でも映画が進むにつれ、ミュージカルホラーというのでしょうか、気色の悪い歌をみんなで歌って踊るシーンが思いのほか多く、それがまた強烈な印象を残します。『プリズナーNo.6』の村を連想しました。この味はたぶんリメイクではもう出せないんでしょうね、というか21世紀は別のアプローチにせざるを得ないように思います。*1


 「クリストファー・リーの髪形がグレイト」という評がサイトに載ってましたが、まさに他では見られないヘアスタイルでしょう。最後に出てくる巨大な“枝人形”にはなぜだか懐かしさを感じてしまうし、いかがわしい宿屋の屋号が“グリーンマン”というのもステキ。などなど魅力満載(^^;)の映画でした。
 ところで、私が観たのはかつてwowowで放映されたもので放映時間83分となっているものです。IMDbに載っている情報では、いろんな事情でオリジナルは失われたとか、ヴァージョン違いも幾つもあって(一番長いのは117分版もあるそう)、83分は最短のようです。101分以下のヴァージョンでは観るべきでない、などと書いている人もいますが、果たしてどのような違いなんでしょう? 気になる。

*1:じっさい、リメイク版(2006年)にはニコラス・ケイジさんがキャスティングされているようなので、それだけで既に雰囲気が違いそう。