今年も少しずつステッチ生活

 今年の「ステッチ初め」に、小さな作品を選んでみました。昨年購入してあったKreinikのキット、Pam Kelloggさんデザインの"Irish Chain"です。これなら材料も揃っているしすぐ始められます。


 購入して初めて気づいたのですが、このキット(布は含まず)は32ct*1に1over1*2で刺すという恐怖の細密デザインだったのです。パッケージの表面には親切にも「もしも2目刺し(over2)*3で刺す場合は、○・△・□・▽番の糸が1束ずつ余分に必要になります」と注意書きが。え〜ん聞いてないよ!それにせっかく「シルク糸が9束も入ったお得なキット!」と思って買ったのに、追加を買ってるようでは意味が無い。
 更にダメ押しするかのように中の説明書には「拡大鏡と、良い照明を用意してステッチして下さい」←そこまで言うか。

 以前に、32ctリネンに部分的に1over1を使用する図案を刺したことがあり、その時の苦い経験*4からこのキットに手をつけるのをしばらくためらっていました。かといって、2目刺しにするとサイズは縦・横各2倍=面積でいうと4倍という間延びしたサイズになってしまうわけだし、もちろん糸も買い足さないといけないので却下。けっきょく少し妥協して、28ctに1目刺ししてみることに。これなら出来上がりサイズも約9cm×7cmと、とても可愛らしい大きさにおさまります。たぶん糸も足りるでしょう(刺し間違いさえしなければ(--;))。


 結果は・・・思ったより上手く行きました。シルク糸がすべすべしているおかげか意外と絡みにくくて刺しやすく、今のところ非常に規則的な模様の部分なので、刺し間違いもせずに済んでいます。だんだん出来ていく模様はピンクのグラデーションも美しくて、やりがいが出てきました。
 というわけで、1over1に恐れをなしてこの図案を敬遠していた人がもしいらっしゃったら、「思ったよりはラクですよ」とお知らせしたいです〜


 Pam Kelloggさんは他にも猫の出てくるデザインをたくさん発表しているデザイナーで、このKreinikのキットでも、同様の《キルトパターンと猫》の取り合わせが幾つかシリーズ化されています。どれも可愛いしキルトのパターンも綺麗で心惹かれますが、すでにサイトから消えたデザインもあるみたいですので、コレクションしたい人は急いだ方がいいかも。私は・・・とりあえず1つでいいです(^^;)

*1:1インチあたり織り糸が32本の細かさで織られた布という意味。数字が大きいほど、布目が細かくなります。

*2:織り糸1本をひと目と数えて、刺しゅう糸1本どりで刺すこと。

*3:織り糸2本をひと目と数えて刺すこと。それだけクロスステッチの「バッテン」が大きく、目の粗い刺しゅうになります。

*4:私の場合、近視の度が強いため手元の細かいものを見るのにはあまり苦労しないのですが、間違えた時や糸が絡まった時にほどくのが非常に難しくて困りました。