オーヴンレンジの逆襲

 昨年暮れにシュトーレンを焼いた時に、お酒に漬け込んだドライフルーツが余っていた(結果的には、余さずにぜんぶシュトーレンにぶちこめば良かったのですが。ちょっと断面が寂しいシュトーレンになってしまった)ので、なんとか使い切ろうと思って、パンに入れることに。


 何度も書いている大原照子さんの『私の英国菓子』(画像左側に写っている本。右は発酵終了状態のパン)。ここに載っているパンレシピには、基本となるパン生地として

  • ほとんど小麦粉のみの「ホワイトブレッドドウ」  
  • 牛乳・卵の入った「リッチドウ」

の2種類が使われていて、今回は「リッチドウ」を使ったフルーツ入りのパンチェルシーバンズ」を真似て作ってみました。フルーツとスパイス(シナモン・ナツメグ)とお砂糖・溶かしバターを巻き込んで、リング状にスライスし型に並べて焼く、お菓子系のパンです。
 余り物のフルーツだけではちょっと量が少ないのでCO-OPの「シナモン&アップルジャム」をプラス(これはジャムといってもリンゴの角切りがザクザク入っていて、お菓子材料にもいろいろ使えそうな品)。我ながらなかなか良い思いつきだわぁン、とここまでは自信満々だったのだが・・・


 黒焦げになってしまいました。確認のつもりで指定時間より早いめにオーヴンを開けたんですが、その時には既にジリジリと危ない匂いが・・・
    

 けっきょく出来上がりは「自分で食べるぶんにはギリギリセーフ、ひとにはちょっと食べさせられない」レベル。焦げてるところを除けば、リッチな生地はなかなか美味しいだけにもったいない!!


 かねがね「うちのオーヴンレンジは電気式だからどうも火力が弱くて・・」と言い続けてきたのがどうもオーヴン本人の耳に入ったらしく、このところ逆に“焦げ気味事例”が発生するようになっています。今回のパンは、もともとバターが多めのレシピな上に、中途はんぱに材料が余るのがイヤでさらに多めのバターをそのまま入れてしまった(こういうアバウト気質は、「正確な計量がなにより大切」というお菓子づくりには厳禁らしい)ので、よけいに焦げやすくなってしまったのかもしれません。
 なかなか気むずかしいオーヴンレンジさん。もう少しこいつの顔色を窺うテクニックが必要らしいです(- -;)ゞ。