紙の燻製

 喫煙者の皆さん、「紙」って驚くほど煙草の臭いを吸着することに気づいておられますか?(って誰に訊いてるんだか)もちろん非喫煙者はすぐにそれを嗅ぎとるのですが。昔、煙草吸い放題のオフィスで仕事してた頃、書類を持ち帰るとそれが煙草臭いことに帰宅して初めて気づき、とうぜん自分の頭髪や衣服も臭いが染みついてるんだとウンザリしたことを思い出します。

 手芸関係の雑誌やカタログなどを時々「メール便」で受けとりますが、たまに封筒がものすごく煙草臭いことがあります*1。たぶん宅配便の集積場所というか営業所というか、そういう場所に煙がもうもうとたちこめてるんだろうと想像してます。女性ステッチャーさんが運営されているオンラインショップなどで、シールや宛名ラベルまで可愛く工夫して発送された荷物だったりすると煙草臭が非常に不似合いで、きっと運ばれてくる途中で付着した臭いにちがいないとは思うものの、一瞬たじろいでしまいます。
 先日図書館で借りてきた大森さんの『現代SF1500冊』、未だ誰も読んでいない新品みたいで、私より前に借りた人はよほど本を綺麗に読む人だなぁ(あるいは借りたけど読めなかったか)と思いました。ところが手に取ってみると、これがやたら煙草臭い。座って机の上で読む分にはまだしも、寝床で読むのはちょっと気持ち悪いのです。なにが言いたいかというと、つまり、なかなか読書が捗らない理由を言い立ててみたかったわけです。

*1:クール配送車に一緒に載せられて来た書類や本は冷えてシットリしていることもあり。