さらば青春の残酷な光

 全編ほぼ1人の死にゆく患者に対する治療と、彼の幻覚シーンで構成された珍しいエピソード。大好きなレイ・リオッタの独り舞台(この演技でエミー賞受賞)なんだけど、あまりに気の毒すぎる役なので、かえって笑いそうに。

 幻覚の中で、例のオレンジ色の囚人服を着て連行されていく過去の自分の姿を見る場面があって、すごい若い顔に見える!特殊メイク?と思っていたら、昔出た映画『グッドフェローズ』からの引用だったらしい。つまりホントに若かった頃の自分との対面、という残酷な映像。あの映画のレイ・リオッタは素敵だった。ラストシーンの、イノセンスの体現のような笑顔が、今も私にとってはこの俳優の魅力の全てを表しています。

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