懲りもせず不似合いな本を読む

 ほんとは大森望先生が激賞していた『空の中』を読みたかったのだけど、図書館でもなかなか空いてなくて、かわりにこれ。

 とにかくどんどん読み進むことは読み進められる。思ったよりもSF要素が少なく、パニック活劇という感じのお話。キャラ造形の極端さはラノベ流なのか。ちょっと気取ったスタイル、決めゼリフがばんばん飛び交う会話や独白(←多い)、青少年自意識合戦など、もうとても気恥ずかしくて身をよじらせながら読みました。警察や自衛隊の内部事情や人間関係も、これをリアルと感じられる人にはリアルなのだろうけど、私にはちょっと微妙。
 おそらくこれが映画になったら、潜水艦のセットとかエビの大群CGとか、けっこう楽しんで観ると思うのですが、小説として読むにはあまり好みの領域ではなかったみたい。というかこれ読むにはやっぱり老いすぎの自分。