熱すぎない愛

  • 『オールウェイズ』(地上波・吹替版)

 私には向いてないジャンル>いわゆる「ラブ・ファンタジー」てやつですが、しまいにはポロポロ泣きながら観てしまう(--;)ゞ 山火事専門の消火飛行機乗りという特殊職業のハラハラドキドキと、渋いキャストで甘めの主題も中和され、さすがと思わせられる作品。事故死した主人公(リチャード・ドレイファス)が、天使(オードリー・ヘップバーン)と出会う不思議な場所と、彼が恋人の家の戸口を(幽霊なので)すり抜けるように入っていく場面がさりげなくファンタジックで好みだった。炎の場面が多くて全体にアチチ・・なんだけど、最後は美しい夕暮れと川辺の風景もあって爽やかな幕切れ。
 ホリー・ハンターのイメージからするとややスウィートで可愛らしすぎるヒロイン像だけど、なにせホリー・ハンターなので許す。ドジな整備士(?)で『CSI』のキャサリンの人が出てたのに気づかなかった。美人だなとは思ったんだけど。

 ボロっちそうな飛行機で炎に突っこんでいく迫力ある消火シーンをこの映画で観た直後に、現実にまたまたカリフォルニアで超大規模(というか超同時多発)な山火事が起こり、数10万人が避難するという事態になっているらしい。映画に出てくるコロラド?(とか撮影場所のモンタナ)みたいな田舎とは条件が違うだろうだけど、実際にもあんな感じで消火活動をしているのかしらん。映画の中で、消火飛行機の操縦士を養成する学校を開いたジョン・グッドマンが、「全米のどこかで大きな山火事が起きたら、国じゅうの操縦士にお呼びが掛かるんだ」(地元だけの人数では足らないから)というようなことを言っていたけど、今まさにそんな状態なのかも。

***面白そうなので、後で読む→自衛隊ルポ 男たちの静かなる炎