頭上ちうい

 軒先から張り出した、危険な雪庇(?)。これが落下する時には思いがけないほど大きな音がする。特にガレージの屋根の波板に落ちるとすごい音が。

 10年前に亡くなった我が家の犬は、この雪の落下音を何よりも怖がった。犬がいたころは、まだ今よりは寒い冬が多かったので、たいてい毎冬いく度かはこの音を聞かされるはめになった。
 雷や打ち上げ花火の音を怖がる犬は多いようだが、なぜかうちの犬はそれらの大音響にはほとんど無反応。なのに、雪の翌日は落下音をおそれて部屋の片隅にうずくまってガタガタ震え続け、いくらなだめても効かなかった。たしかに人間でもびっくりするような音なんだけど、なぜあんなにまでこわがって終生「慣れる」ことがなかったのか、いまでも不思議。なにか仔犬時代のトラウマがあったのだろうか。

 屋根に分厚く積もった雪。暦の上で春になった後から、今のブログのデザイン(Snow-couple)に相応しいような雪景色になってしまった。