気くばりストア三丁目

 よく行くドラッグストアに今日も買い物に行って、眼精疲労の母に頼まれた「キュー○ーコー◎i」とか、アカギレを治す「ヒビ△△」とかを買った。ことしの秋冬はさいしょ暖かかったこともあり、未だ指先がピッと割れるひどいアカギレは発生していないのだけど、ここ数日の寒さから見てそろそろ備えが必要なのである。

 レジにはこれまたよく見かけるお姉さんがいて、会計を済ませたあと「こちらよろしければお使い下さい」と差し出してくれたのが、「い○髪」*1サンプルセットだった。私は使ったことがないので、あらラッキー…とありがたく頂戴した。

 ああいうお店のレジの人というのは皆そうだけど、マニュアルで定められた通りの手順で、決められた口上を淀みなく発音しつつ、流れるように一連の作業をこなすようにトレーニングされていらっしゃる。この時も、現金の受け取りから商品の袋詰め、クーポンやスタンプカードの手渡しetc.とスラスラと進んだのだが、この「い○髪」サンプルを渡してくれるところだけ、きわめて微妙な間があいたのを、私は見逃さなかったね。
 これはひょっとして:

[a]このサンプルは本来、化粧品やシャンプーを購入した客にだけ渡すはずのものだけど、白髪ボーボー頭の私に哀れをもよおしたレジのお姉さんが、とっさの判断で出してくれた。

[b]買った商品にかかわらず、女性客には全員渡すことになってるけど、「えーと、どっちかなこの客」と、一瞬の判断の迷いが動作の遅延を生んだ。

 のどちらだろうか?イヒヒヒ…と、例によって脳内一人遊びをしながら帰宅したのだが、そもそもこういう全く無意味無益な妄想にアタマ周辺の養分を吸い取られるから、やたら白髪が増えるのかもしれない。

*1:moonyさんが書いておられた「世界を嫉妬させる」例のやつとは違うけれど、これもやはり和草エキスを使ってるのが売り物で、どちらかといえばストレートな黒髪をイメージさせるヘアケア商品ではないかな。