犬の命日とマドレーヌ

6月30日は、8年前に15歳で死んだうちの飼い犬の命日です。
日本犬の輪郭に、テリアっぽい柄の入った雑種の雄犬でした。

 手のかからない、じょうぶでおとなしい犬でした。こちらが犬の飼い方育て方に不慣れだったのが主たる原因でしょうが、あまり人間とこまやかに心が通じるというタイプではなく、最後まで犬としての自分だけの世界で生きているような犬でした。それだけに、その単純な頭の中でいったい何を考えていたのか、今振り返るとよけいにいじらしく思えます。


 そんなうちの犬を偲ぶ日にふさわしい、素朴なお菓子を焼いてお供えにしました。むかし懐かしい<ニッポン風のマドレーヌ>です。

 J&Mさんのサイト、BON COURAGE !の「かんたんレシピ」を参考にさせていただきました。私が自分でこのマドレーヌを焼くのは初めてだったのですが、たまたま家にあった“欧風銘菓”と文字の入ったレトロな敷き紙が使えるのが嬉しい!

 やはり我が家のオーヴンの火力が弱いのか焼き色がなかなか付かず、予想よりもかなり長時間焼くことになってしまったので、表面がバリバリに固くなったのでは?・・と心配でしたが、食べてみるとふんわりしっとりと柔らかな口溶け。ラム酒とレモンの風味もよく、なかなか美味でした。これも亡きわんこの功徳のおかげ・・って事にしておこう、としみじみ思うのでした。