デ・ニーロ今昔

 デ・ニーロの役はタイクーン=大物というよりも、才気走って傲慢で、爺ぃたちから嫌われるホリエモンみたいな感じです。テレサ・ラッセルという女優を知ったのは『ジェラシー』だったけど、そのたった4年前の映画とは思えないほど初々しく可愛らしい(これがデビュー作)。若くてスリムでかっこいいデ・ニーロのスーツ姿。それに未完成の海辺の家とそこからの景色が良かったです。でもお話は変なテンポでよくわからず。脚本ハロルド・ピンターってのが高級すぎて私には理解できんのかも。
 ただでさえ気色の悪い顔のロバート・“狩人の夜”・ミッチャムの部屋が、頭の付いた虎の毛皮の敷物とか、象の脚のくずかごとかが置いてあってよけいに気持ち悪かったんですが、あれもハリウッド映画人的[悪]趣味?それと、見終わってから思い出したけど、デ・ニーロ&ミッチャムは『ケープ・フィアー』つながりだった!


 同じビデオテープの続きに録画してあったのが『フローレス』(1999)(デ・ニーロ特集だったのかな)で、奇遇なことにnadja5さんが先日の日記で触れておられます。主役2人が「濃い」だけに、クサめの映画であること必定・・と思っていましたが、けっこうリアルな良さもあるみたいなので観るのが楽しみ。ところで、『フローレス』でデ・ニーロが演じている元警官の名前がクーンツさんというのには、さらにビックリ!!