図書館にてジョン・マリー

 聞いたこともなかった本だが、たまたま手に取ってみたら少し気になった。借りずにその場で読んだので、忘れないためにメモ。

  • ジョン・マリー「ブルー」

 ヒマラヤの危険な登山の途上で、主人公の脳裏に甦る父の事故、家族の微妙な関係、何かにこだわっているのは本当な誰なのか?・・訳者あとがきが言う「肌が粟立つような」とまでは行かなかったが、意表をつくエンディングだった。映画ではよく見かける展開ですけどね。イメージが鮮やかに浮かび、入りこんでいきやすい文章。雪を踏んだ足あとが凍り付いて底が青くなったところを見てみたい気がする。