いずれにせよ沖縄は遠い

 池上永一バガージマヌパナス』(文春文庫) 読了。

 私にとってはちょっとベタに過ぎる作品だったので残念。「ここは笑うとこやな」と思われる箇所も、私の笑いとは違う種類だったし、文章そのものにあまり魅力を感じなかった(あっ、コミック化されてる!いっそ、その方がいいかも)。
 八重山島唄を実際に聴いたことがあってそれを耳に思い浮かべながら読むことができたなら、また違う感慨があるのかもしれない。

 この作者には以前から興味はあり、デビュー作から順序よく読んでいこうとの意気込みだったのだけど、果たしてそれが良くなかったか?・・・他の作品も読むか悩む。