ハンドミキサーでパンをこねてみた

 以前に紹介したこの本のレシピで、パンを焼いてみました。

 本の一番はじめに載っている、最も基本となる生地の「ソフト食パン」です。ほんとはこの生地にチョコとフルーツを加えたお菓子っぽいパンが載っていて、それがまず作りたい(というか食べたい)のだけど、何せ「ハンドミキサーでこねてパウンド型で焼く」という手順そのものが初めてなので、ほんとにうまく出来るのか確かめるためにグッと我慢して、プレーンなものから始めました。

 なんといってもこの本のレシピで特徴的なのは、ハンドミキサー5分でこね上がりという点。そのまま型に流し込んで発酵に入るので、こね板に生地を出す必要も無し。こね作業スペースや、板を洗って干しておく場所にいつも困っている私には朗報であります。

 分量・時間など今回はなるべくテキストに忠実に(ただしオーブンレンジの発酵機能を使用)。こね不足のほうが問題だということなので、少しだけ長めにミキサーを回しました。「最初はキッチンタイマーで正確に5分計って。慣れれば手応えでわかります」と解説にありましたが、実際には「これでこね上がりで大丈夫かなぁ・・」と、いまひとつ確信は持てませんでした。ただ、心配した「生地の飛び散り」はほとんど無く、ボウルの中できれいに生地を撹拌することが出来たので、ハンドミキサー偉い!と感心。ミキサーの羽根に生地が絡まりつくという事もありませんでした。
    
 パウンド型で焼くので、成形や2次発酵もありません。700mlサイズのパウンド型に入れた時点では生地は底の方にほんのちょっとで、不安になるくらい。でも指定どおり約45分の発酵で、だいたい型いっぱいになりました。

 型からきれいに離れなかったため、パンの底部が少しちぎれました(--;)ゞテフロン加工のはずなんだけど、やっぱり紙を敷くか、油を塗った方が良かったかも。中身の色は、予想したよりも黄色がかってます(卵は1個だけですが全体の生地量が少ないからか)。少し気泡が粗い感じがするので、やや発酵オーバーだったのかもしれません。それと、テキストの写真に比べると、発酵後→焼き上がりでサイズがあまり大きく変わっていない(釜のびっていうんですかね?それが少ない)のもそのせいだろうかと思います。
  

 で、肝心のお味なんですが、いつもの方法で焼いたパンに比べるとちょっと小麦味が弱い?ような気もします。でもそもそも自分の腕が安定していないので、レシピのせいかどうかは何とも言えません(--;)ゞ水分量の多い生地なので、翌日になってもソフト感が続くのも特徴だそうで、確かに焼きたてよりしばらく経ってからのほうが、むしろ少し落ち着いた感じで食べやすいと思いました。外側の皮の部分はパリッとして美味しかったです。

 それにしても、この手軽さはおどろき。久しぶりに『朝まで生テ○ビ』を見ながらパンを・・などと考えていたのですが、『報道ス○ーシ○ン』の放送中に終わってしまいました。パウンド型1本では、家族みんなで食べる量には不足でしょうが、このソフト生地の場合、基本の2倍量でも容易にこねられると書かれています。私が実際にこねた感じでもそんな気がしました(ただし、本の後半で紹介されているハード生地は、量が多くなるとミキサーを回すのが難しくなるそうです)。短時間で完成し、洗い物の量も少なめで済むので、少量をパパッと作りたいという時にはちょうど良いと思いました。
 次回はぜひ「具入り」パンに挑戦したいと思います。


 →次に作ったハンドミキサーパンはこちら