くわしく言うと〈3月に観たおバカ映画〉です。
- 『ヴァイラス』(地上波・吹替版)
ジェイミー・リー・カーティス、ウィリアム・ボールドウィン、ドナルド・サザーランドという、知名度は高いのに何となくB級感の漂う面々が集結したところへ、先日観た『ソード・オブ・ザ・ファンタジー 勇者と聖なる剣』でお母さん勇者を演じていたジョアンナ・パクラが加わるのだから最強の布陣かも。
宇宙から飛来した電磁波生命体との戦いetc.というのでなんとなく「宇宙もの」と思い込んでいたら、幽霊船もの(霧の中から静まりかえった通信探査船の巨体が姿を現すあたりはちょっといい感じだったのだが・・・)→船舶アクション。サザーランド演じるマッドな船長と、両頬に刺青の入った先住民の乗組員という組合せに『白鯨』を連想した。電磁波生命体がわざわざロボットを組み上げる必要性がいまひとつわからない99分間、しかもデザインが見苦しい・・・
最初はけっこう強面だったカーティスも、後半はお決まりの悲鳴女王ぶりを発揮してます。仕事を選ばないサザーランド(いったいお年は幾つ)、物語の前半は欲ボケ状態、あとは半肉半機械に改造されてひと暴れしたあげくお腹に手榴弾を嵌めこまれて炸裂という悲惨な役どころでした。それと最後のほう、台風はどこへ行ったのか気になるんですが?
本人の感想が全てを物語っていた↓(爆)
In an interview, Jamie Lee Curtis stated that this is the worst movie she has ever acted in.
Virus (1999) - Trivia - IMDb
- 『60セカンズ』(地上波・吹替版)
あれだけ短時間に&限られた人数で、あちこちから盗んだ車を一カ所に集めようと思ったら、キーやエンジンに細工する技術よりも、獲物のある場所と埠頭(集合場所)を効率よく往復するための人手と車の繰り回しがポイントになりそうな気がする。そんなパズルみたいなのがもっと描かれるのか(ロバート・デュヴァルはそのために黒板の前に陣取ってるはず)と思ったけど、そうでもなかった。
「ニコラス・ケイジの吹き替えがちょっと合わないねぇ」と言われてふと気づいたんだけど、吹き替えもミスキャストかもしれんが、だいたいニコラス・ケイジってどの映画を観ても微妙にミスキャストというか、全部ケイジ本人に見えてしまう。この映画も「あ〜あ、かわいそうにニコラス・ケイジ、今度は自動車泥棒させられてるよ、いつもいろいろ大変やねぇ」という感じになってしまうのだ。それでもつい観てしまうけど。
あいかわらずキチ○イぽい役柄のクリストファー・エクルストン、『ドクター・フー』のキャスト交替してしまって以来、顔みるのは久しぶりだったので嬉しかった。