疑心闇夜

 先日コメント欄でタイトルが挙がったので、どうしても気になって、これまで利用してなかったレンタル店に入会&『アイデンティティー』のDVD借りました。
 それでですねー、『アイデンティティー』を観た後、たまたま数日前に図書館から借りてきてあった『飛蝗の農場』を読み始めたら、どうも冒頭部分で「この話、さっきの映画と同じネタでは?」という気がしてならんのじゃが・・・

  飛蝗の農場  創元推理文庫
ジェレミー・ドロンフィールド著・越前 敏弥訳
東京創元社 (2002.3)


 とは言っても↑まだ読み始めたばかり。そんなわけで『アイデンティティー』のほうです。

 

 うーん、この仕掛けというか解決は100%好きというか「やったね!」という気分かというとちょっと微妙なんですけど。冒頭部分のごちゃごちゃした演出が、後でなるほど〜と思えたりするのは面白い。全編雨でズクズクなのに、最後は乾ききった風景で終わるところも気に入りました。それにジョン・キューザックレイ・リオッタの対決が観られるだけでも、私にとっては美味な作品です。レイ・リオッタはちょっと身体が重そうなドタドタした動きで悪人ぽさを巧妙にカムフラージュ(笑)。
 私はクレア・デュヴァル(『パラサイト』『ノイズ』で、ちょっと繊細で個性的な感じの女の子を演じてた)がわりと好きなので、あの生き残り順はちょっと残念!

 他にもおもしろい俳優が出ていて、恐い顔のJake Buseyは、なんとゲイリー・ビジーの息子・・・同じ顔やん?ビックリしました。それからPruitt Taylor Vinceという(名前は知らなかったけど顔に見覚えあり)俳優ですが、あの眼球震盪?場面はどうやって撮ってあるのだろう・・と思ったら実際に彼の持病らしい。アメリカの俳優(業界)ってすごい。Pruitt Taylor Vinceは『コンスタンティン』にも出てるらしい。これも何かのお導きか・・・というわけで近いうちに『コンスタンティン』も観たいです。

 ***余談ですが、“解離性--障害”ていう病名は安易に使えるものじゃなさそうですね。